(011)わたしが正義について語るなら (ポプラ新書)

4.05
  • (71)
  • (85)
  • (45)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 732
レビュー : 105
ぽんだなさん 10 哲学   読み終わった 

おなじポプラ新書から「わたしが死について語るなら」も出版されており、明らかに出版社にお題をふられて書かれた本だなと思って期待していなかったが、読んでみると非常によかった。
正義とは自分も傷つかないと守れないという思い、スーパーマンやウルトラマンの敵は戦っても服も汚れもしないのは変だ、さらには怪獣などを子だちの敵としての設定の違和感(ただのヒーローにとっての自己満足な敵設定ではないか?)、という違和感という伏線からアンパンマンが生まれたというのは妙に心に響いた。
また、やなせさんの生き方が語られており、才能は誰もがパッと開花するものじゃないけど虚仮の一念で開けることもあろうこと、どこからヒット作がでてくるかわからないこと、本業のほかに世界をもつことで本業でも強くなるという人生経験談がとても心に響いた。

レビュー投稿日
2014年1月2日
読了日
2014年1月2日
本棚登録日
2014年1月2日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『(011)わたしが正義について語るなら ...』のレビューをもっとみる

再読情報 [1回]

  • 2019年6月6日

    アンパンマンで有名なやなせたかしさんの本。アンパンマンは焦げたエプロンをして、アンパンの顔をあげるという痛みによって、正義がなされていく。正義は格好いい颯爽としたものではないし、痛みがともなうというのが、アンパンマンに込められた思いということを知った。そして、その根底には著者のやなせさんご本人が戦争での兵隊経験があって、どんなに厳しい訓練に耐えられても飢えだけには耐えられなかったということからきている。
    本全体にご自身が生きてきた経験から得た知見というものが溢れていて、やなせさんそのものが知識を体現しているという迫力を感じさせられる本。

ツイートする