先月の話だが、お茶のお稽古に行ったら、床に飾られていたのが「悠然」の軸。先生に伺ったら陶淵明の詩から取られた一語と言う。漢詩は高校でちょろっと習った程度で碌に知らない。で、陶淵明詩選を借りてみた。くだんの「悠然」は『飲酒 二十首』の『其五』から取られた。これが陶淵明の作品を代表する詩の1つであるようだ。中でも有名なのが「菊を東籬の下に采り 悠然として南山を見る」の二句。晩秋の情景をゆったりと切り取って見せたもの。その他、有名なものとして、「帰りなん いざ」の『帰去来』、桃源郷を描いた『桃花源記』がある。官職を投げ打って、隠遁生活を楽しみ、酒に親しんだ詩人。後世にも大きな影響を与えた。この本に関しては、主だった詩について、原文、書き下し文、現代語訳、用語解説がつき、入門書としてはまぁ読みやすいのではないかと思う。*ちょっと漢詩を読むというハードルが高くて消化不足な感じ。とりあえず、頭の中に「陶淵明」というラベルがついた引き出しを作った程度。またどこかで名前を目にしたときにはすぐ思い出せるかな、というとっかかりにはなりました。*なわけで、「すばらしい!」とか「いまひとつ・・・」とかわかる段階でないので、未評価です。
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- 感想投稿日 : 2009年11月9日
- 読了日 : 2009年11月9日
- 本棚登録日 : 2009年11月9日
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