児童文学の傑作、『冒険者たち』シリーズ(斉藤惇夫作)の挿絵を描いていた藪内正幸さんによる野鳥の図鑑。藪内さんは生涯、絵を習ったことはなく、独学で動物画を描くようになったとのこと。2000年に亡くなったが、山梨に「藪内正幸美術館」というのがあるそうだ。鳥を見分けられる人になれたらすてきだろうなぁ、とときどきは思うけれど、熱意と時間が必要なようで、なかなかハードルが高い。そんな自分からすると、こんなに克明に絵が描けるなんて神様みたいだ。巻末の「鳥をみるときには」の章には、大きさや形、とまりかた、えさのとりかたなどの特徴が捉えられていて、なるほどーと感心する。『冒険者たち』で活躍したオオミズナギドリが収録されているのも、『冒険者たち』の一ファンとしてはうれしかった。同じ著者の『にわやこうえんにくるとり』を紹介されていたあゆむさんの感想からたどり着きました。*鳴き声を時々聞くので、割にありふれているはずと思うのに、ずっと名前がわからない鳥がいる。姿が確認できないのでなかなか正解にたどり着かない。これかなぁと思う鳥を図鑑などであたりをつけてから、ネットで鳴き声を検索して、「うーん、違うなぁ」と思う繰り返し。むぅ、この本であたりをつけた鳥もまた違った・・・。
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- 感想投稿日 : 2009年10月11日
- 読了日 : 2009年10月11日
- 本棚登録日 : 2009年10月11日
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