twitterで時々見かける絵柄だ。
柴犬、そして時々ほかの犬や猫たちの、ちょっとした一コマ。色鉛筆彩色の柔らかな和み系の絵である。
実際の犬のちょっとしたしぐさであったり、ちょっとコスプレ風であったり、ファンタジーめいていたり、クイズだったり。
ふと眺めて、くすっと笑える、肩の凝らない犬イラスト。添えられたひと言も身構えずに読める。
挿入されているコラムも「犬と諸科学」と一見カタそうだが、読むとムズカしい話ではない。犬たちがこんなことを考えて、こんな風に暮らしているのであろうかなーとほわほわと空想を誘われるようなエッセイだ。空へふわりと飛んでいく風船のよう。
著者の「雲がうまれる」さんは、特に犬に詳しいわけではないという。ただ犬がかわいくて、そのしぐさがかわいくて絵を描き、twitterに投稿し始めたのだという。その1つをコピーライターの糸井重里さんがリツイートしたことから、注目が高まった。
なるほど、しぐさが本当によく描かれていて、よく観察されてるなぁと感心する。表紙・裏表紙の犬16態は、「ああ、うちの犬もこういう格好するする」と楽しくなる。
実際のしぐさだけでなく、犬たちがこんなことを思っているのかなと思わせるコスプレもコントも楽しい。擬人化しすぎないというか踏み込みすぎない愛というか、加減がほどよい。
そうはいっても、「この本の犬もかわいいけど、やっぱりうちの犬が一番かわいいな」と思うのもおバカ飼い主のお約束w
まぁそんな癒し系の1冊である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2017年8月7日
- 読了日 : 2017年8月7日
- 本棚登録日 : 2017年8月7日
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