もし、日本という国がなかったら

  • 集英社インターナショナル (2011年12月15日発売)
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感想 : 23

日本については何も知らなかった著者は1970年代に日本に来たとたん、『ここは僕の国だ』と感じ、殆ど日本に滞在し3人の子供も全て日本で生み育てた。日本のオリジナリティーあふれる芸術や文学(特に宮沢賢治)また、労働者階級の人までが丁寧である国民性などに深く共感している。大島渚監督「戦場のメリークリスマス」の助監督も勤めた。この国のすばらしさを改めて感じると共に、やはり一億総中流(当時は悪い意味で使われていたものだ)がこのような国柄を造り上げたのではないかと思う。このまま経済格差が広がれば遅かれ早かれ欧米諸国のような雰囲気の国になってしまうのだろう。

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感想投稿日 : 2015年1月19日
読了日 : 2012年2月18日
本棚登録日 : 2012年2月18日

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