凡人として生きるということ (幻冬舎新書)

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本棚登録 : 847
レビュー : 134
著者 :
かさのしたさん  未設定  読み終わった 

 なんであんなジャーゴンにまみれた衒学的で嫌みな映画を撮る人が、こんな当たり障りのない自己啓発本を書かなきゃいけないんだろうと思った。社会評論でもなんでもない。ただの内容の薄いエッセイじゃないか。
 まあ、でもよく考えると押井守の映画も同じようなものなのかもしれない。ひねくれてるようで、そんな当たり前のことをくそ真面目に言う必要があるのか、と思う瞬間がある。書籍という形態をとったために、その部分が露骨に表面にでてしまったのだろう。
 一応評価できる点があるとすれば、世俗的な語り口を利用したことだと思う。家族のために仕事に打ち込む(仕事しかやることのない)親父や新しい物事に果敢に挑戦して行く健全な若者を評価し、自分もそのように生きてきたとうそぶきながら、ロリコンやおたくや引きこもりも同じあなのむじなだ、などとこき下ろす。何とも卑屈な面が現れている。
 ただ結局は自分次第とかいってしまう底の浅さは何とかならないものか。

レビュー投稿日
2012年6月30日
読了日
2012年6月30日
本棚登録日
2012年6月30日
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