空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫 い 85-10)

  • 講談社 (2009年9月15日発売)
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読書時間 3時間40分 (読書日数 10日)

名作の一つと言われている「空飛ぶタイヤ」の後編

最後はやっぱり「大団円」を迎えるわけなんだが、そこまでに何度も「ダメかも」という場面が出てきて、感情が揺さぶられる。

主人公の会社に次々と襲ってくる、様々な出来事。それをじっと我慢しながらも「自分たちの仕事に誇りを持って」事故の原因を追究していく。

裁判というのは、どうしても長くなってしまうため気力も、そしてお金も時間も使っていくものだから、そこそこのところで妥協してしまうものだが、とにかく信念を貫く主人公の姿勢に共感を覚えた。

また、大企業なりではのエリートの思考に、ウンザリしながらも、やっぱり最後は「落ちていくものだ」と、再認識した。

「どれだけ回り道であったとしても、プライドと誇りをもって、自分に正直に、誠実に業務にあたること」

仕事というものはそういうものである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年2月12日
読了日 : 2015年2月12日
本棚登録日 : 2015年2月12日

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