ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫 い 85-14)

著者 :
  • 講談社 (2014年3月14日発売)
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本棚登録 : 7303
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読書時間5時間(読書日数 16日)

ドラマ化されている原作本。
倒産寸前に追い込まれた青島製作所の復活劇と企業野球の裏側やそこに関わる人間模様もしっかりと描かれている。

営業部長から抜擢された新社長の細川とそれに対抗する経理部から専務になった笹井並びにそれを取り巻く古参の役員たちとの対立。銀行の融資を受ける際に「野球部」の廃部をするかしないかで揺れる総務部長(野球部長)と野球部員たちの葛藤。それにスキャンダルが発覚したことによる新人沖原とそれを支える野球部員や応援団社員たちの友情など、泥臭さのなかにもどこか温かみのある人間模様がよくわかる。

最近の池井戸作品のドラマ化がされているのは、今から数年前の作品が多い。それは、原作が今でも新しいというか、読んでいても情景がはっきりと簡単に浮かんでくるものが多いからだと思う。今回も専門的な知識がないとわかりにくい設定でもあったと思うが、そう思わせないのが池井戸作品ではないのかなと思った。
やっぱり、これからも読んでいきたいと思わせる作家だと改めて再認識した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年6月9日
読了日 : 2014年6月9日
本棚登録日 : 2014年6月9日

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