
読書日数10日
一人の少年の半生記。生まれた時から高校2年生までのことが綴られている。
イランで生まれた主人公(歩)が姉の貴子と母に翻弄されながらも「いかに自分が目立たなくいい人でいられるか」ということ、そして「自分という気配を殺して生きる」ということに執念を燃やすような行動をとり続けることで、様々なことに巻き込まれながらも、それなりに懸命に生きていく姿が、描かれている。
日本では破天荒な姉だったが、エジプトでの初恋をきっかけに母親とも反りがあい、しばらくはうまく時が流れていたが、父親の浮気(だと思うが)がもとで、離婚をすることになっていく。
そんな中で、主人公が出会った一人のエジプト人「ヤコプ」と交わす「サラバ」という言葉。
この言葉を心で唱えていれば、つながっていられるという、小学生ではなかなかそう言った感情にならないのではと思うことを主人公は、この壮絶な環境に必死で適応しようとしてそうなったのだと思う。
そんななかでの姉の「宗教家」としての活動、母の色恋沙汰、そして高校生になった自分がどう言ったことを思い青春時代を過ごしていくのか。
楽しみに読みたい
- レビュー投稿日
- 2015年9月14日
- 読了日
- 2015年9月14日
- 本棚登録日
- 2015年9月14日
『サラバ! (上)』のレビューへのコメント
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