最終退行 (小学館文庫 い 7-1)

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  • 小学館 (2007年5月10日発売)
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日本型金融システムの崩壊を背景に描かれた社会派ミステリー。(解説引用)

副支店長の蓮沼は、出世街道を順調に歩んできてはいたが、勤務する支店では融資課長との兼務で、夜の遅くまでぼろぼろになりながら働いていた。そんな折に、とある会社のよくわからない融資の稟議書を見つける。その会社の決算書等に不明な点はなかったが、聞いたことのない会社に5000億もの融資がされていた。

その会社を辿っていくと、実は調査会社という名目で「M資金詐欺」を会長の久遠に仕掛けようとしていた。

その久遠は、自分が現役時代に調査をしてことのあるこの「M資金詐欺」のことを逆手に、銀行からの裏金の受け取るためのマネーロンダリングを試みようとしていたからである。

そんな折に、蓮沼自身に「融資予約」の疑いがかけられ、一人の経営者を自殺に追い込んでしまったのだが、じつは支店長の罠でもあった。

最後には大団円となるのだが、ここに至るまでの経緯が本当に読み応えがあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年3月5日
読了日 : 2016年3月5日
本棚登録日 : 2016年3月5日

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