まほろ駅前狂騒曲

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本棚登録 : 3689
レビュー : 459
著者 :
prelude2777さん  未設定  読み終わった 

読書時間 6時間20分(読書日数 17日)

「まほろ駅前」シリーズ第3弾
おなじみ「多田便利軒」の周りで起こるハチャメチャなストーリーを長篇で書かれたもの。今までとはちょっと違う感じで描かれていた。

今回のテーマは「愛」だったように感じた。
自分の子供をなくしてしまった多田が、行天の子供を預かることで家族愛を再認識して、その後、依頼者の一人である、夫を早くに亡くした柏木亜沙子と付き合うようになる。
行天も初めは過去の苦い経験から「自分は子供と向き合うことなんかできない」と思い込んでいたのに、ロータリー騒動で自分の娘「はる」に身を呈して守ることで、自分も「子供を愛している」ということを再認識する。
HHFAで生活する裕弥が、母親が入信してしまったことについて、現状をイヤイヤながらもなんとなくしか生きていなかっただろうと思われたが、バスジャックに巻き込まれた時に、行天から自分の過去を告白されたことを受けて「母親に対して心配していたんだ」と、母親への愛を再認識する。
そんな皆に囲まれて生活している多田は「自分がどんだけせけんとを関わり持たずに生きていこうとしても、やっぱり周りからの愛で生かされている」と認識する。

人間愛に満ち溢れた作品だったとおもう。長篇で読むのが大変だったが、やっぱりシリーズなので、人物像が鮮明に分かりやすく、また考えさせられるフレーズもたくさんあったように思う。

「自分が正しいと感じたことはする。そして、正しいと感じた自分を疑う」

この言葉がかなり心に入ってきた。

レビュー投稿日
2014年1月25日
読了日
2014年1月25日
本棚登録日
2014年1月25日
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