仏果を得ず (双葉文庫)

  • 双葉社 (2011年7月14日発売)
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感想 : 587
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読書時間 4時間50分(読書日数 17日)

高校の修学旅行の時に人形浄瑠璃に出会い、衝撃を受けた主人公が、義太夫という芸の真髄を極めていかんとする様を描いた青春小説。

一話一話、数々の義太夫の題目になぞらえて話が展開していく。基本的にこういった世界を知らないのでどうかなぁと思っていたが、案外すんなりと入り込めたように思う。筆者が文楽に惚れたということが伝わってくるようだった。

主人公の周りで、様々な人たちが登場する。師匠、兄弟子、三味線弾き。みんなちょっと変わり者だが、芸にかける意気込みは全員すごいのだ。「道を極める」ということはそうでもしないとダメなのだ。

筆者は、本当にいろんな引き出しがある方だと改めて思う。これからも読み続けていこうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年9月27日
読了日 : 2014年9月27日
本棚登録日 : 2014年9月27日

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