サッカー観戦中、ちょっとトイレに行ったらゴールが入ってしまった。これと似たようなことは映画鑑賞でもある。本作で大事なシーンは、主役でも準主役でもない脇役が、ブラックレインについて語るシーン。わずか1分程度だが、これがあるから、大戦を分岐点とした「これまでの日米」「これからの日米」を描いた作品だと解釈できる。
表層的に観れば、刑事とヤクザがドンパチやる映画に過ぎないが、それでも超一流の監督と俳優が気合を込めて作っているから面白い。特に松田優作の迫力は本当にしびれる。けど本当の面白さは、わずか1分程度のシーンがあるからこそ。数年前に観たときには気付かなかったが、一人間同士から、組織間、ひいては国家間の関係にまで迫った作品だったのだと腑に落ちた。
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アクション
- 感想投稿日 : 2017年3月4日
- 読了日 : 2013年9月14日
- 本棚登録日 : 2013年9月14日
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