1974年のロナルド・ニーム監督作品。
原作はフレデリック・フォーサイスの傑作サスペンス小説。初版が1972年発行なので、間をおかずに映画化されたことになるが、私は未読だった。
ナチもののサスペンス。戦後の西ドイツはナチス時代の犯罪を刑法で裁いたが、ナチ党員と協力者全員を犯罪者扱いしては、とても東ドイツと対峙しつつ復興することなど出来なかった。
主人公のペーターはフリーのジャーナリスト。キャバレーで踊り子をしている恋人のジギーと同棲している。ある日自殺したユダヤ人の持ち物だった日記を警察から提供されたことで、彼の人生は大きく変わってしまう。
原作は長編なので、当然のことながら映画化にあたってはかなりの省略が行われているようで、かつ主人公の行動の理由が分からず納得がいかないため、もやもやしたまま観続けた。
しかし、この映画は単なる謀略サスペンスではなく、謎解きが重要。フーダニットではなく、変則ホワイダニット。ご覧になるときは心して観るべき。
読書状況:読み終わった
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DVD
- 感想投稿日 : 2017年7月17日
- 読了日 : 2017年7月17日
- 本棚登録日 : 2017年7月17日
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