ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)

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本棚登録 : 190
レビュー : 25
制作 : 前嶋重機  内田昌之 
michさん SF   読み終わった 

「老人と宇宙」シリーズ第4弾は、ジョンとジェーンの養子であり、オービン族に意識を与えた天才科学者ブーティンの実娘ゾーイの物語。同シリーズ第3弾「最後の星戦」で描ききれなかった場面(とりわけ終盤のゾーイがガウ将軍とケリをつけてくるところ)を補完する作品との位置づけです。従って、基本的には前作と同じ時系列で展開していくので、「あぁ、あの場面の背景ではこんな事態が起こっていたのか」と楽しめる作品になっています。こう言うと、ただのサイドストーリー的な扱いになってしまいますが、そこはジョン・スコルジー、侮るなかれ。狼男との和解をガウ将軍に絡ませてくる展開に感心し、終盤に描かれるゾーイとオービン族の対話には思わずホロり。というか、このシーンはまったく反則でしょう。ゾーイの生い立ち、オービン族の実直さ。これらにまつわる種々の思いが結実する展開には、いやはや感動せずにはいられません。

さて、これにて本当の意味で「老人と宇宙」シリーズは一応の終わりを迎えたようですが、どうやら第5弾もある模様。次はどんな楽しみをもたらしてくれるのか、楽しみで仕方がありません。

レビュー投稿日
2016年1月24日
読了日
2016年1月24日
本棚登録日
2016年1月24日
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