早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした

著者 :
  • 講談社 (2015年3月11日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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自らのことを「氷河期世代を代表するフリーライター」と自称するライターの、初めての単著である。
ただし、これを今問題の「ブラック企業で働き、身も心もボロボロになって退職した人間が書いたルポルタージュ」と思って読んではいけない。「自分は苦労して早稲田を出たのにまともなところに就職できず、生活のためにやむを得ずこんなちんけなところに就職した。だがそこは自分が思っていた会社ではなく、周りがバカだから自分の考えている仕事が何一つできない。だから悪いのは自分ではない」という恨み辛みを、延々と書き連ねているだけの駄本である。「ブラック企業」と思っているのは本人だけ、むしろ私は、彼みたいな人間を「一人前の社会人」に育成しようと奮闘していた、上司や先輩の苦労はいかばかりかと思ってしまうのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2016年5月14日
読了日 : 2015年10月4日
本棚登録日 : 2015年10月4日

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