背表紙に一目ぼれしてあまり考えずに買った本。このグレイトギャッツビーはアメリカの高校のアメリカ文学の授業(日本では国語に当たる)でも読まされる作品で、ネイティブにとっても一筋縄にはいかないようです。1920年代の物質主義が台頭してきたアメリカを舞台に、フィッツジェラルド自身が歩んだ人生観を主人公ギャッツビーの視点を通して描いています。大切なものを失ってしまったこの世代の人たちの浅はかさを蔑むにもかかわらず、ギャッツビーも物質欲にまみれた世界にどっぷりと浸かっているという矛盾がポイントです。人生経験が豊かになればなるほど内容を楽しめます。含蓄のある表現や行間を読ませる部分が多いため、深く英語を理解していないとかなり難しいです。
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カテゴリ:
洋書
- 感想投稿日 : 2008年7月27日
- 本棚登録日 : 2008年7月27日
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