
空気のように見えず、聞こえず、匂わず、触れられず、しかしページが進むに連れてじわじわと存在感が強まっていく、“くうきにんげん”の恐怖を描いた怪談えほん。
読み手をじわじわと恐怖に包み込んでいく展開と、ラストで読み手に与える衝撃は、さすがホラー好きのミステリ作家らしい手腕だった。最後のページ、読み手の子によっては悲鳴をあげるかも。
最初の見開きで、表紙の子が図書室で本を読んでいるのだが、まずは文を読まずに図書室に置かれている本と表紙の子が読んでいる本をじっくりと観察してほしい。観察して覚えたら次のページを開いてみよう。きっと驚くから。
- レビュー投稿日
- 2015年10月17日
- 読了日
- 2015年10月17日
- 本棚登録日
- 2015年10月17日
『怪談えほん (8) くうきにんげん』のレビューへのコメント
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