望み

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本棚登録 : 1229
レビュー : 211
著者 :
杜のうさこさん さ行   読み終わった 

魂が揺さぶられる一冊でした。
著者の作品はすべて読んでいますが、
その中でも、特に忘れられない作品になりました。

高校一年生の少年が殺された。
被害者は息子の同級生だった。

現場から逃げる少年たちが目撃され、
時を同じくして、行方がわからなくなった息子。

犯人かもしれない…
もう生きていないかもしれない…
生きていたほうがいいのか、それとも…

生きている。それは加害者であること?
被害者であることは死を意味する?
生きていてほしいと願うことは、信じているということなのか?

望みなき望みの中で、翻弄される家族。
父・母・妹それぞれの想い。 
「僕は信じます。あいつはそういうやつじゃないから」
純粋に息子を信じてくれる友達の存在がせつない。

苦しかった…
この家族に感情移入しすぎて、結末がわかるまで、ほぼ300ページ、
たった数日間のできごとが、気が遠くなるくらい長かった。

読了後、本を閉じ、目に飛び込んできた二文字。
これほど堪え難く、哀しい『望み』を私は知らない。

レビュー投稿日
2016年11月16日
読了日
2016年11月15日
本棚登録日
2016年11月16日
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