ツナグ

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本棚登録 : 3443
レビュー : 648
著者 :
杜のうさこさん た行   読み終わった 

一生で一人だけ、それもたったの一度、
満月の夜の数時間、亡くなってしまった人に会える。
その橋渡しをしてくれる使者(ツナグ)。

選ぶ権利が死者側にもあるとはいえ、
それは生きている者のエゴでしかないのでは…。
対面できたことで救われる者、そうでない者もいる…。
そう悩みながら”ツナグ”を引き継ぐ覚悟をする歩美が愛おしい。
そして最後に明かされる、両親の死の真実と歩美の選択も。

「俺、いつか会うんだったら、ばあちゃんがいいよ。」
そう言う歩美に、照れてそっけない返事をするおばあちゃん。
二人の会話のひとつひとつがすごく良かった。

ツナグを探す気持ちは、恋しさというより後悔の方が強いのかもしれない。
老いるまで探さないですむ人生、それはきっと幸運なことなんですよね…。

この本を読んだ方、みなさんそうだと思うんですが、
自分だったら…と真剣に考えてしまいました。

会いたい”命”を、ひとつだけなんて難しい。
再び別れるのもつらいから、たぶん頼むことはできないと思う…。

でも、もしも、もしもって、つい思いめぐらしてしまうんですよね。
聞いてみたかったことや、謝りたいこと、言えなかった言葉…。

もともとゆるい涙腺が、
またしばらく開きっぱなしになりそうです。

そういえば、歩美の遠足の卵焼きおにぎり、
『図書室で暮らしたい』に書かれていた、辻村さんの思い出の味でしたね。
今度作ってみたいな。

レビュー投稿日
2016年5月3日
読了日
-
本棚登録日
2016年5月3日
17
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『ツナグ』のレビューへのコメント

koshoujiさん (2016年5月4日)

こんにちは。
私もこの本を読んだとき、一人ならば誰になるかなあ? と悩みました。
難しいですね。
できうれば、逆の立場で友人がたくさんそう思って呼んでくれれば、とは思いましたが。

業務連絡です(笑)。
明日の午後10時からキャンディーズの放送です。お聴き逃し無きよう。
それと「花が咲く~アニメスターバージョン」先日も見たのですが途中からで録画できず。
NHKのHPで検索して明日5月5日の午前11時50分よりBSで放送されるのが分かりました。
ようやく5分間の完全バージョンを録画できそうです。
また、本がなかなか読めません。
GWで読もうと思い、今6冊借りているのですが、1冊も読み終えていません。
そろそろレビュー書かないとなあ、と思っています。

azu-azumyさん (2016年5月4日)

うさこさん、こんばんは!

本当に!
この本を読んだら、自分だったら…、と真剣に考えてしまいますよね。
私も大好きな1冊です。

koshoujiさん (2016年5月15日)

うさこさま。そう言えば書き忘れていました。
これ映画もなかなか良かったです。見てなければ是非。
ちなみに、この主役を演じたのが、
河北ブログ「カルチェ・ラタンへの旅。手塚治虫の街、高田馬場」に書いた
大学サークルの後輩であるM君の息子です(笑)。

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