BUTTER

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本棚登録 : 2315
レビュー : 333
著者 :
杜のうさこさん や行   読み終わった 

男性3人を殺害した容疑者・梶井真奈子。
特別に若くも美しくもない彼女のどこに被害者は引き付けられたのか。
週刊誌記者・里佳は、カジマナの取材をすることに───

「バター」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは『ちびくろサンボ』のとらバターです。
年齢とともに、食べることに抵抗を覚えるようになってしまったけれど、今でもホットケーキには絶対にバター。

柚木麻子さんが好きで、ほとんどの作品を読んでいますが、
特に食べ物の描写が、いつも本当に美味しそうで、大好きなのです。
今回も「エシレバター」と「カルピスバター」は、すぐに買いに走りたくなるほどでした。
が、しかし、
濃厚なバターを白いご飯に乗せて醤油を垂らす。
サッポロ一番の塩ラーメンバターのせ。
その他にも、これでもか!というほど”濃厚”のオンパレード。

そして、以前読んだ『ナイルパーチの女子会』で感じたような、
あの心がざらざらする読後感。

「食べたくないものは決して食べず、その時食べたいものだけ食べる」
圧倒的な自己肯定感とともに、自分の本能のおもむくまま生きるカジマナ。
カジマナのような人には近づきたくないと思っていても、
いつの間にかその人のペースに巻き込まれ、翻弄されてしまうことってあるのかもしれない。
決して首肯できるものではないけれど、彼女に巻き込まれたことによって、
理佳と伶子がそれぞれの呪縛から解放されていくさまが、
ほんの少し羨ましくも思えました。

レビュー投稿日
2018年4月18日
読了日
2017年11月1日
本棚登録日
2018年4月5日
19
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