ツバキ文具店

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本棚登録 : 4181
レビュー : 541
著者 :
杜のうさこさん あ行   読み終わった 

本屋さんの次に大好きなのが文房具屋さん。
小学校のそばにあった、古くて薄暗い文房具屋さんを思い出しました。

鎌倉の山の手にある「ツバキ文具店」
そこで祖母から引き継いだ”代書屋”をしている鳩子。

まず、この代書というお仕事に驚きました。
ただきれいな文字で書けばいいのではなく、
聞き取りをして手紙の文章まで考える。
書く内容に照らし合わせた手紙の形式、紙の質、それにあったペン選び、色使い、文字の形にいたるまで。

”権之助さま”のご遺族へ宛てた「お悔やみ状」がツボでした。
なかでも胸を打たれたのは、「結ばれなかった初恋の人へ宛てた手紙」
相手の現在の幸福を願いつつ、自分は元気で生きているとだけ伝えたい。せつない…。
あと、「天国の夫からの恋文」もよかった。
他にも、借金の断り状や離婚のお知らせだったり、いろいろあって。

鳩子の周りにいる人たちがみな温かくて、
人とのつながりの大切さが心にしみます。

ただね、先代の手紙を読んだときの鳩子が、あまりにそっけなくてつらかったです。
先代としか呼べなかった祖母との関係性や、鳩子の心の傷はわかるんですが…。
最後の涙はどうかおばあちゃんに届いていてほしい。

あまり書かなくなってしまったけど、手紙っていい…。
そしてやっぱり自筆の手紙がいいなぁ。
心が伝わる気がするんですよね。

レビュー投稿日
2016年9月6日
読了日
2016年9月6日
本棚登録日
2016年9月6日
20
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『ツバキ文具店』のレビューへのコメント

けいたんさん (2016年9月8日)

こんばんは(^-^)/

小川糸さんは「あつあつを召し上がれ」を読んだよ。
タイトルからこれまたほんわか温かい話を思い描いていたけどちょっと違うって記憶が残っているよ。

この話は本当に温かい感じだね(*≧艸≦)

杜のうさこさん (2016年9月10日)

けいちゃん、こんばんは♪

コメントありがと~!
お返事遅くなってごめんね。

私ね、正直言うと小川糸さんに少し苦手意識があったの。
初めて読んだ『食堂かたつむり』が無理で途中下車したり、
そのあとも何冊か読んだんだけど…。
これも全部温かいというわけじゃなくて、少しせつなかったりもするんだけどね。
だから、けいちゃんの「ちょっと違う」って感じよくわかるの。

この本は、今まで読んだ小川糸さんの中で一番好き。
鎌倉のしっとりとした風景が素敵だった。
そういえば大河ドラマの「草燃える」好きだったなぁ。
大河好きなけいちゃんならきっと知ってるね。
それに文房具がたくさんでてくるのがうれしくて~。

いつか読んでくれたらうれしいな♪

koshoujiさん (2016年9月19日)

お久しぶりです、うさこさま。
半年ぶりにレビューを書きました。
とは言っても、映画「君の名は」が、余りに良い作品だったので、
その感想を小説版のレビューに書いただけですが。
読んで頂ければありがたく思います。
さらに、「君の名は」に出てくるシーンの実際の場所の写真などはブログのほうに掲載し、
コメントもありますのでそちらも結構面白いのではないかと。
よろしくお願い致します。<(_ _)>
いやあ、仕事が本当に忙しくてね、大変なのですよ(笑)。

杜のうさこさん (2016年9月20日)

koshoujiさ~ん、お久しぶりです!
コメントありがとうございます。
嬉しいです。
待ってましたよ~!
お忙しいと聞いてはいても、ブログの更新もしばらくなくて心配してました。
以前、無理して(お仕事+多趣味アレコレ)体調を崩されたとおっしゃてたし…。
でも、先日の記事で一安心していたところでした。

早速、おじゃまします♪

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