とても幸せな時間を過ごせました。
あまりに美しい景色や、純粋できらきらとした何かに触れた時、
なぜか泣きたくなるようなあの感じ…
一整・透・苑絵・渚砂・純也、子猫のアリスちゃん、オウムの船長さん、
心温かな人々、可愛い動物たち。
紡がれる言葉の一つ一つが、すごく心地良くて。
オウムに寄りかかって寝てしまう子猫のアリスが、可愛くてね。
アリスが語る章がとても好きです。
一整の見た夢、空飛ぶ鯨の背に乗った姉は、何とささやいたのだろう…
また会えるから…
いつも見ているから…
暖かな光と桜色をした花びらの舞い散る、やさしいやさしい物語。
まさに、表紙そのものの世界でした。
ただ、ほんの少し気になったのは、百貨店の大掛かりな販促の場面。
それが「四月の魚」には似つかわしくないような気がして…
すべてのものに訪れる命の終わり、かけがえのないものとの別離、耐え難い悲しみ、
それでも、悲しみの底から立ち直り、前に進む後押しをしてくれる。
幾つになっても、夢は見続けていいんだと思わせてくれる。
世の中には、まだまだ自分の知らない素敵な本がたくさん眠っているはず。
そんな本に出逢うために、これからも本を読み続けたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ま行
- 感想投稿日 : 2017年4月18日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年4月11日
みんなの感想をみる
コメント 4件
tsukiyomi777さんのコメント
2018/04/21
杜のうさこさんのコメント
2018/04/22
tsukiyomi777さんのコメント
2018/04/24
杜のうさこさんのコメント
2018/04/25