かがみの孤城

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本棚登録 : 8616
レビュー : 1099
著者 :
杜のうさこさん た行   読み終わった 

すごく、すごく良かった。
今まで読んだ辻村深月さんの作品の中で、一番好きです。

こころ、アキ、フウカ、リオン、ウレシノ、マサムネ、スバル、
そしてオオカミさま…
みんな、みんな愛おしくてたまらない。

この物語の主人公たちは中学生。
教室という小さな箱の中…
ひとりひとりはそうでもない。
ところが、グループになると言葉が通じない。
でも、たとえ大人になっても、いつの時代に生きていたとしてもそれは同じ。
どこに行っても、いいことばかりが待っているわけではない。

だけど今、自分が置かれているその場所だけが居場所ではなく、
それも長い人生の中の、たった一年なんだということ…
過ぎてしまえばわかることも、この時にはまだわからない。

闘わなくてもいいんだよ。それは逃げではないんだから。
そしてそれが容易くないことも、彼らはすでにわかっている。
”たかが学校”
そう思うことで、それを心のよりどころにして頑張っていけるのかもしれない。

もう十分頑張っている人に、軽々しく頑張ってと言ってはいけないらしい。
でもね、やっぱり言いたい。
自分をわかってくれるひとは、必ずどこかにいる。
言葉の通じるひとはいる。
だから頑張れ!
記憶は消えても、それぞれの場所で、みんな頑張っているよ。
きっとまた会えるよ!


最後に明らかになる、かがみの部屋の謎…
エラそうなオオカミさまが、どこかさみしそうで、ずっと気になっていた。
ひとりぼっちになってしまうのかな?
オオカミさまの正体が、そうだったらいいなと思っていた。
願い、かなったね…良かった。本当に。

読み終えた今、
鏡の向こうから、ひょっこり顔を出している表紙のオオカミさまが、
私にはにっこり笑っているように見える。

レビュー投稿日
2018年3月19日
読了日
-
本棚登録日
2018年3月19日
34
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『かがみの孤城』のレビューへのコメント

koshoujiさん (2018年3月21日)

うさこさん、こんばんは。
ご無沙汰しております。
これ、そんなに良かったのですか・・・・・・・。
忙しかったせいもあるのでしょうが、何故か最後まで読めなかったのですよね。
本日(日付けを跨いだので昨日になってしましましたが)辻村さんの最新作「 青空と逃げる」が発売になりました。今日予約できなかったので、明日予約しようと思っています。

業務連絡です。
仙台ではそこそこ知られている(おそらくうさこさんもご存知の)某私立女子学園のブランディングの仕事に4月から取り組むことになりました。私の人生最後の仕事になると思われます。(^_-)-☆
で、この3月の1か月間。1か月前倒しで某企業を退職しました。
4月から新しい仕事に取り組む前にリフレッシュすべく、1か月間、本を読みまくり、レビューを書きまくり、「ブクログ」での「フォロワー数、個人では日本一!!」(※現在は100位以内)で表彰される(笑)という野望を秘かに立てていたのだが、全く本が読めない。
会社を辞めると健康保険やら年金の手続きやらで、結構面倒くさいことが多々あることを久々に思い知った。
かつ、新しい仕事のための打ち合わせや下調べ等もあり、かといってそれだけでは運動不足になるのでゴルフをしたり、はたまた1か月の長期休暇などは今後5年間取れないだろうから平日旅行を計画したり、ぐちゃぐちゃになった部屋の大掃除をしたりと、何のかんのとやっているうちに既に20日も過ぎてしまった。
でも、この1年間全くレビューは書いてないのに、何故か何人かの新しい方々からフォローされたり、昔のレビューに“いいね”されたという通知メールが結構飛び込んできた。
うれしいことである。
というわけで、期待に応えるべく、頑張って本を読もうという決意だけはあるのだが、残り10日でレビューを書けるのかまでは自信がない。
とりあえず、単行本時に書いたレビューを文庫本にも再掲載するという姑息な手段で対応しようとしている私なのです(笑)。
ではまた。<(_ _)>

けいたんさん (2018年4月8日)

こんにちは(^-^)/

この子たちみんな愛おしいよね。
私も学生時代いいことばかりじゃなかったから。
いじめまではないけど、仲のいい子がなかなか出来なかったね、ずっと。
私には母がいてそれで助かったな。
なんて暗い話でごめん。

うさちゃんはオオカミさまの正体がわかっていたんだね。
凄くよく出来た話だったよね。
繋がっているんだね。

杜のうさこさん (2018年4月9日)

またまたこんばんは♪

本当に愛おしい子たちだったね。
書かなかったけど、個人的にはお姉ちゃんと、転校生の(萌ちゃんだっけ)にも、すごく感情移入してしまったの。
学校を休みがちだったり、せっかくできた友だちと別れるのがつらくてね。
だからよけいオオカミさまの正体が気になったのかも…

けいちゃん、暗い話なんて思わないよ!
やさしいお母さんなんだね~
うちは大事に育ててくれたんだけど、厳しくてね…

でも意外です。けいちゃんは優しいし、すぐに仲良しさんができるタイプだと思ってた。
私がブクログ始めて間もない時から気さくに話しかけてくれて、すごく嬉しかった。
本当にいつもありがとう~~!

ではまたね~^^

koshoujiさん (2018年4月15日)

これ、本屋大賞取りましたね。
うーん、何故に途中で止めたのかなあ?? 謎です。
4月から一緒の部門の若い女性が読書好きだというので、本の話で盛り上がり、私のベスト3である辻村さんの「名前探しの放課後」をお貸ししました。(^_-)-☆
彼女の最新作「青空と逃げる」図書館入荷のメールが入り、早速借りて来ましたが、またまた読めていません。(-_-メ)
学園の図書室がメチャメチャ充実してて、図書館で何十人待ちになっている本が、さりげなく置かれていました。。
今後は図書室から借りるようになりそうです(笑)。
取り急ぎ、業務連絡でした。(^^)

ありんこゆういちさん (2018年4月15日)

初めまして、うさこさんのレビューでこの本読みたいと思いました。読んでみたら大きな感動を得ることが出来ました。まだ子供だった頃どうしても人と馴染めなかった自分を抱きしめてやりたいような気持になりました。ありがとうございました。

ひとしさん (2018年6月6日)

こんばんは!杜のうさこさん!
本当にいつも感心してしまうレビュー。そして好みがかなり近くて、これからも近くにいたいと思うのでフォローさせてください!

杜のうさこさん (2018年6月8日)

ひとしさん、こんばんは~♪

フォロー、ありがとうございました!
私の感情の抑えがきかないレビュー(笑)に、温かいお言葉をありがとうございます!
木に登ってしまいます(#^^#)

私も先日、初めましての時に本棚を拝見した時に、好みが似ていて嬉しくなりました♪

これからもよろしくお願いいたします!

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