
しばらく積読状態でしたが、やっと読めました。
しかし、まさかまさかの急展開!
回り道をしたけれど、ようやく納まるところにといったところでしょうか。
ただ、幸の淡い初恋が実ったのはとても嬉しいのですが、
あまりにあっけなくて…
もう少し智蔵と結ばれるまでのドキドキを味わいたかったなぁ。
結果として四、五、六代目に嫁ぐことになった、聡くしっかり者の幸ですが、
この聡明すぎるところが、最終的に惣次を追い詰めてしまった部分もあったような気もするので、
智ぼんには、幼い頃の幸のようにもっと甘えて欲しいです。
それにしても、惣次は今どこで何をしているのでしょうか…
たぶん今後またかかわって来ますよね…怖い…。
茂作の行商のための風呂敷や、留七と伝七への情け、
菊栄との再会、心の中で拍手しました。
特に人形浄瑠璃の観劇の仕掛けは幸の本領発揮ですね。
後は、もう少し富久に生きていてほしかったです。
表紙の桑の実色の着物が素敵♪
すべては人の情けに繋がっていく大勝負に期待しています!
- レビュー投稿日
- 2018年6月6日
- 読了日
- 2018年2月1日
- 本棚登録日
- 2018年5月28日
『あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)』のレビューへのコメント
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