まっすぐにおもしろかった。
ぽっぺん先生の舟崎克彦さん、最新作(岩波書店,2007,01,25)。
追われる三毛猫の冒険譚だ。そう言ってしまうとそこで終わってしまう。
が、終わらせたくない。どうやらこのものがたりが始まる前にも様々な動物たちと出会ってきたらしい。だが、生い立ちや氏素性となると、とんと分からない。ただ、珍しいオスの三毛猫。猫は自分の意思で生きてきた(?)。
ものがたりは辿り着いたホテルで束の間の休息を取るところから始まるが、が、休息どころかそこにクモザルの追っ手がやってくるところから急速に動き出す。
三毛猫は実に奇妙な動物たちと出会う、"春秋貝"を諮問するラッコ。職人カモノハシ。郵便配達夫のアルマジロ。花言葉を集めるハクビシン。一匹の(記号を持つ)ミツバチをさがすヤマアラシ。養蜂家の灰色熊、そして…
奇想天外な冒険は、奇想天外な結末を迎える。
小学生高学年向きの本らしい。
夢中で読んでしまった。わたしの頭の程度は小学生高学年だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
童話
- 感想投稿日 : 2013年3月7日
- 読了日 : 2013年3月7日
- 本棚登録日 : 2013年3月7日
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