無印良品の、人の育て方 “いいサラリーマン”は、会社を滅ぼす (角川書店単行本)

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  • KADOKAWA (2014年7月10日発売)
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・社員は資源ではなく資本。事業をするのに必要な源泉。大事に育て守っていくしかない。人間育成をするためにひつようなのが「修羅場体験」。逆境こそもっとも人を成長させる。無印良品では、あえて社員に高めのハードルをつくる、その代表例が「異動」。無印良品は、一般的な企業の異動とは大きく異なる。一言でいうなら、大胆かつ、積極的な異動。ベテラン社員をまったく経験のない部署に放り込むのは当たり前。新しい仕事に一からチャレンジするので、ベテラン社員でも新人のように汗をかきつつ習得していかなければならない。こういう経験が人を成長させ続けるのだと考えている。

・「人が成長する会社」を「いい会社」という。人が辞めない会社とは、「働きがいのある会社」とも言い換えられる。働きがいはお金だけで生まれるものではない。

・無印良品では異動で人材育成の8割が決まる。適材適所を実現させれば社員は大きく成長できる。

・絶え間ない異動が人を育てる理由は「①確実なキャリアアップ」「②チャレンジ精神の維持」「③多様なネットワークの広がり」「④他人の立場への理解が深まる」「⑤視野を広げられる」。何事も自分に関係ないと排除するのではなく、何でも「自分事」で考えてみる。

・2:6:2の法則は有名だが、部署やチームレベルでも必ず「2」に属する人はいるが「仕事ができない」と切り捨てたところで問題は何も解決しない。

・「内向きの論理」は「衰退の論理」。社員・部下を井の中の蛙にしないため、外の世界を知らせる必要がある。

・リーダーに必要な基本的な要素は、「メンバーを束ねられる」「物事の本質が見えている」「障害を乗り越えられる」「仕事を納期までに着地、完成させられる」に絞られる。

・「朝令暮改」ができるかどうかは、リーダーの資質を決めるひとつの条件。答礼暮改するとき「方法を変えても方針は変えない」を守ること。

・優秀なリーダーほど、自分の弱みを相手に見せる。自分の弱みをよくわかっている人は、人を認める余裕がある。「自分は完璧だ」と思い込んでいる人は、視野が狭くて人を受け入れられない。そして人を受け入れられない人は人に受け入れてもらえるはずがない。そういう人はリーダーに向いていないのは言うまでもない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年10月22日
読了日 : 2016年10月22日
本棚登録日 : 2016年10月22日

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