北斎 富嶽三十六景 (岩波文庫 青 581-1)

制作 : 日野原健司 
  • 岩波書店 (2019年1月17日発売)
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感想 : 20
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葛飾北斎『富嶽三十六景』の図説。版画は状態の良い初摺りをカラー掲載している。ただ、見開きとなっており中心の切れ目が残念。解説では後摺りでの色彩の違いを記載しており、欲を言えば後摺りも見てみたかった。驚いたのは三十六景と言われながら四十六景あること。当時からの人気が伺える本作は、北斎が実際の景色よりも構図の面白さを追求したということで、目論み通り鑑賞している側に大きなインパクトを与え、そして時代や国を超えて人々の心を掴む名作となった。風・波・雲など捉え所のないものや、朝焼けと夕焼けの微妙な違いや、人物・植物・動物の個性を写しとるその描写力・表現力は卓越しており、鋭い観察力を感じる。いくら眺めても見飽きない作品だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月10日
読了日 : 2022年7月9日
本棚登録日 : 2022年7月9日

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