-
アウトプットする力 「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法
- 齋藤孝
- ダイヤモンド社 / 2020年6月4日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
(個人的なメモ)
相変わらずこういう本が好きでよく読んでる。齋藤孝先生にはどれくらいお世話になっているか分からない。
ただ、それはつまり、齋藤先生の本をいくら読んでもそこに書いてある「~してみよう!」が身に付いていないということ。
実際、この本も、読んでいると齋藤先生の著書で今までも紹介されていた「アウトプット術」がいくつも登場する。それを今まで実践していなかったから、よし今度こそ実践してみよう、という気持ちになる。
幸い時間に余裕が出てきたので、いろいろ今度こそ実践してみよう。
2021年9月20日
-
黒面の狐 (文春文庫 み 58-1)
- 三津田信三
- 文藝春秋 / 2019年3月8日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
(個人的メモ)
木村敏の文章を読んでる。
パラノイアと精神分裂病の「自」「他」の関係性。
前者は自がそのまま他者に投影されて既知のものとなっている。
後者は自に対する他はまったく得体の知れない未知のもの。
『UFOとポストモダン』を思い出す。UFOは得体の知れない未知のものだ。
個別的には、パラノイア的な体験をする人もいるが。
-
後悔病棟 (小学館文庫 か 46-1)
- 垣谷美雨
- 小学館 / 2017年4月6日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2021年9月19日
-
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
- 村上春樹
- 文藝春秋 / 2013年4月12日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2021年9月17日
(個人的なメモ)
分かっていることを確認するために借りて読んだようなもの。
前に季刊誌『kotoba』で「孤独のレッスン」というテーマをやっていて、それを思い出した。あと『共食い』の作者の「孤独本」も持っているので、それも思い出した。
タイトル「孤独を生き抜く哲学」、これはどうだろう?
哲学的なところまで深く分け入らなくなるような「孤独」って、本当は限界状況のことだろう。自分一人でしか受け入れざるを得ない苦痛や苦悩を抱えた時だ。
この本は、そこまで踏み込んではいない。ここで書かれているのはSNS時代の、繋がり過多の状況に対置される程度の「孤独」だ。それをポジティブに捉えるためにいろんな哲学者の言葉を引っぱってきている。
-
めんどうなことなしで速読できる方法を教えてください
- 角田和将
- サンマーク出版 / 2021年4月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
(個人的なメモです)
速読という言葉には、ただ速く読むという意味以外のニュアンスがいろいろある。
たくさん読みたい、読んで覚えたい、数をこなしたい、などなど。
では、どういうタイプの本を、上記のどういう読み方で読みたいのか。
漫画なのか、小説なのか、ハウツー本なのか、専門書なのか。
本のタイプとそれを読む目的に合わせて、それぞれふさわしい速読法がある。
そういうことをちゃんと書いている時点で、数ある読書ハウツー本の中でもかなり誠実。
-
河合隼雄 物語とたましい (STANDARD BOOKS)
- 河合隼雄
- 平凡社 / 2021年5月27日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
(個人的なメモ)
エッセイ集のようなもの。中には少し論文ぽいのもある。
河合隼雄は『影の現象額』を前に読んだけど、核となる「影」の概念が不明瞭で、なんか文字を追っていても深く理解できず上滑りする感じだった。
だがこのエッセイ集のようなものを読んで少し分かった?気がする。
ユングをちゃんと読まないと理解できないんだろうけど、「影」というのは、物事の裏面とか負の産物とか、そういうものなのかな。
「物語」が、自分自身と世界に折り合いをつけるための接着剤というか潤滑油というか、そういうイメージで位置づけられているのが興味深かった。
木村敏の著作を並行して読んでいるので、主体と環境の間にはこういう意味での「物語」が存在しているのかも知れないと思った。
できれば手元に置いておきたい。
(個人的なメモ)
前半がとても面白かった。
「生きることに意味はあるのか」という問いに対して、よくある模範解答をどんどん挙げていってそれを片っ端から否定していくのがまことにスリリング。
結局、もっともらしいありきたりな回答では答えにならないこの問い。
で、後半になると「親鸞聖人はこの問いに答えを出している。そして答えを見つけたおかげで親鸞聖人は素晴らしい人生を送りました」で終わる。
前半の、論理のスリリングさが後半になると失われ、親鸞聖人の言葉の紹介に終わっているのがとても残念。
「で、生きることの意味ってどういう思考過程を経て見つけるといいの?」と言いたくなる。
-
人生のトリセツ 人間とは何か 心はどこにあるか 何のために生きるのか
- 小浜逸郎
- 徳間書店 / 2021年5月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
(個人的なメモ)
小浜逸郎は、ある時期から「十代の青少年が読んでも分かる易しい哲学の本」をときどき出すようになった。
正直、ぬるい。
もともとこの人は批評家だ。「私たちの日常的なごく当たり前の感覚」を丁寧に拾い上げていき、それを武器にして社会問題や哲学的な問題などに真正面から切り込んでいくという批評スタイルだ。
つまりこの人の思想というのは、何かの問題とがっぷり四つに組んだ時ほど、より一層鮮やかに際立ってくるという特徴がある。あくまでも思想家ではなく批評家なのだ。
で、そうした批評を繰り返しているうちに、いつの間にか「小浜逸郎の思想体系」が組み上がってきた。彼はそれを大学の講義で説明するようになり、『エロス身体論』などが代表的だが、その思想体系により一層磨きをかけるようになった。
そして、その磨き上げた思想体系を、この『人生のトリセツ』のように、易しく読める形にまとめ始めた。
だがやはりこの人は、何かの問題とがっぷり四つに組み合って、いわばその反作用で自らの思想を構築していくスタイルの方が合っていると思う。
彼の批評や思想は、私たちの日常感覚からスタートしているので、結論だけをまとめても退屈になってしまうのだ。どんな問題と取り組んだ結果、その「日常の思想」が輝くようになったのかという批評のプロセスとその結果としての思想表明までの流れが見えないと、この人の思想体系はどうも読んでいてつまらない。スリルがない。
Bzの歌に「敵がいなけりゃ」というタイトルのがあるが、まさにそれである。この人は論敵をやっつけている方がかっこいいのだ。
ただ、思想家であることをやめてほしいと言いたいわけではない。自らの磨き上げた思想体系を武器にして、彼は批評家として今も活躍している。
ただ、今までは時事問題や「現代の」日本の研究者や知識人の批判にとどまっていたのが、最近は思想史上に名を残す哲学者たちにも真正面から批評の刃を振るって切り込むようになった。『日本の七大思想家』『日本語は哲学する言語である』『倫理の起源』などがそうで、彼は批評家として構築した思想体系をさらに批評家として活かしているのである。個人的にはそっち方面でもっと活躍して欲しい。
一方で、彼の近年のMMT絶賛や反ワクチンへの傾斜はほとんど理解できない。彼があれほど大切にしてきた、我々のごく当たり前の日常感覚は、今のところトンデモとしか言いようのない経済理論や陰謀論スレスレの思想と本当に結びつくのだろうか?そこに批評はあるのだろうか?
(個人的なメモです)
買ってしまった。高額だったが、本屋に立ち寄ったら見つけて買ってしまった。誘惑に抗えなかった。
-
ふせんの技100 (エイムック 3484)
- 舘神龍彦
- エイ出版社 / 2016年9月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
なるほどね~と思いながら読んだ。
でも、自分にとって役に立つような使い方は既に実践しているし、それ以外のものは「へー」という感想しか湧かなかった。なんだろうこの感覚は。
-
図解人生がはかどる「ふせんノート」
- 坂下仁
- フォレスト出版 / 2017年2月5日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
かなり役に立っている。
アナログ媒体としての「メモ」を、デジタルに管理して処理するにはどうするか…という問題が、かなりいいところまで解決できる。
データ収集、記録、そして創造という流れが、確かにはかどる。
日記をそのまま文章化した感じで、味もそっけもない。倉山満が伊藤昌哉の文章についても似たようなことを言っていたけど、味気無さはこっちの方が上。
ただ、味気ないとは言っても、当時の政争とかに興味がある人にとってはワクワクするような内容なんだろうな…。僕はまだ勉強中。
でも、加藤の乱と小泉内閣成立までの過程は面白かった。政治とはかくも義理と人情と友情と打算で成り立っているものか。
-
「まぁ、いいか」のすすめ
- 山崎武也
- PHP研究所 / 2012年1月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
実験
2014年7月23日
-
狼の牙を折れ: 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部
- 門田隆将
- 小学館 / 2013年10月24日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
読んでみると、意外と普通の刑事ドラマみたいな雰囲気でした。
全共闘時代からの歴史の流れや、当時の社会の空気など、もう少しバックグラウンドに凝って欲しかったかも。
2014年6月22日
-
あなたの1日を3時間増やす「超整理術」 (角川フォレスタ)
- 高嶋美里
- KADOKAWA/角川学芸出版 / 2014年2月22日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
買うんじゃなかった。まえがきにもある通り、立ち読みだけでも充分でした。
机の周辺を整理、書類をデータ化して整理、仕事を効率的に無駄なくこなせるように整理、ただそれだけの話。
で、そうすることによる効用は何かというと、間の経過をすっとばして「この方法を試した予備校生は成績が上がりました」といきなり結論を述べてくる杜撰さ。全編その調子です。
合間に挿入されている漫画もおかしい。整理術を試したら、なんだか知らないけどいきなり会社からお金がもらえるようになった、と因果関係の証明もないままのストーリーになっていて、めちゃくちゃいい加減な構成です。
それでも前半部の整理術の説明は、それなりに有用なので★2つ。後半は読む価値なし。マジで立ち読みで充分です。書店でこの本を見かけても、その場で流し読みして、それを反面教師として他の本にあたったほうがいいでしょう。
2014年6月22日
-
純粋異性批判 女は理性を有するのか?
- 中島義道
- 講談社 / 2013年12月6日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
[図解]一目でわかる! 日本銀行のからくり
- ワールドエコノミー研究会
- PHP研究所 / 2013年11月26日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
日本の金融のことを勉強するには、とてもいい本だと思います。
コンパクトで「浅く広く」ではありますが、日本銀行の現状、システム、おおまかな歴史、世界の中での位置づけまでがざっと理解できます。
金融システムの項目なんて、FP試験などでも見かけるような内容なので、そういう知識の補完にも役立ちそう。
2014年2月16日
-
極端化する気候と生活: 温暖化と生きる
- 吉野正敏
- 古今書院 / 2013年8月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
コンパクトな本ですが、かなり広範にわたって気象変動とその原因・結果について説明されています。数字や図表も充実していて勉強になりますね。
環境問題という観点から、地震や津波災害もからめて論じられているのが新鮮。
2014年1月26日
-
動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学
- 千葉雅也
- 河出書房新社 / 2013年10月23日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
うん…何を言っているのかサッパリでした。入門書ではないですね。
2014年1月26日
-
映画にもTVにもなったファンタジ-・ノベルの魅力
- 井辻 朱美
- 七つ森書館 / 2013年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
タイトルと内容にちょっとズレがあります。ファンタジーノベルの魅力を語った本というよりも、ファンタジーを含む有名児童文学作品の目録といった感じです。
有名だけど意外と読んでいないような文学作品のあらすじについて、ざっと目を通すことができるので便利な本ではあります。
ただ個人的には、タイトルから、専門家が幻想文学について論じている本だと期待していたのでちょっと予測が外れました。
2014年1月23日
-
依存症のすべて 「やめられない気持ち」はどこから来る? (こころライブラリー)
- 廣中直行
- 講談社 / 2013年9月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
実は自分自身が、ある方面で依存症気味なのではないか、と思えてきたので慌てて手に取って読み始めました。
タイトルに「依存症のすべて」と自信たっぷりに書かれているだけあって、確かに依存症についての原因、現状、治療法、予防、最新の動向、そして総論も各論が過不足なく記されている印象を受けました。
しかも文章は平易で極めて読みやすく、イラストや図版も多く用いられていて飽きません。
内容的には、他の依存症関連本をあまり読んだことがないので比較はできませんが、精神論に傾かずに最新の治療の動向をきちんと示してくれていると思います。
2014年1月3日
-
あくびはどうして伝染するのか 人間のおかしな行動を科学する
- ロバート・R・プロヴァイン
- 青土社 / 2013年10月24日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
「あくびはどうして伝染するのか」――。まさにこのタイトルに惹かれて手にとって読んでみたのですが、結局タイトルの疑問に対する回答は示されないままでした。
この本では、他にもあくび・笑い・感情的な泣き声・白目……等々、「人間のおかしな行動」(実際には別におかしくもない)を科学的に分析していますが、本当に分析・整理しているだけで、タイトルのような魅力的な謎に回答を示すようなスリリングさは感じませんでした。
地味な科学の本として読んだ方がよさそう。
2014年1月2日