(個人的なメモ)
相変わらずこういう本が好きでよく読んでる。齋藤孝先生にはどれくらいお世話になっているか分からない。
ただ、それはつまり、齋藤先生の本をいくら読んでもそこに書いてある「~してみよう!」が身に付いていないということ。
実際、この本も、読んでいると齋藤先生の著書で今までも紹介されていた「アウトプット術」がいくつも登場する。それを今まで実践していなかったから、よし今度こそ実践してみよう、という気持ちになる。
幸い時間に余裕が出てきたので、いろいろ今度こそ実践してみよう。

2021年9月20日

読書状況 読み終わった [2021年9月20日]

(個人的メモ)
終戦直後。満州、炭鉱の実態。

ネタバレ
読書状況 いま読んでる
カテゴリ 買って読んだ本

(個人的メモ)
木村敏の文章を読んでる。
パラノイアと精神分裂病の「自」「他」の関係性。
前者は自がそのまま他者に投影されて既知のものとなっている。
後者は自に対する他はまったく得体の知れない未知のもの。

『UFOとポストモダン』を思い出す。UFOは得体の知れない未知のものだ。
個別的には、パラノイア的な体験をする人もいるが。

読書状況 いま読んでる

(個人的メモ)
『死神くん』でよくあった、主人公の「自分が死んだ・あるいは生き続けたあとのヴィジョンを前もって見せる」シチュエーションを思い出す。
限界状況における現在・過去・未来。

・空気を読めず、末期患者に変なことを言ってはトラブルを呼び起こす主人公。
・人の心が読める上に心の中で会話もできて、あまつさえ相手を過去にまで飛ばして「人生やり直し」の夢を見させる聴診器を入手。
・夢が叶っても結局大変な目に遭うことが分かる人。
・人生をやり直してみたらいい気分になれた人。
・人生をやり直したら幸せになれるはずなのに全然なれなかった人(実はやり直しに関わる人の関わりそれ自体が不幸を呼び込んでいたので、別の人が関わらないと幸せになれないというオチ。ただしそれも表面上の話で実際には幸せにはなれていない)
・「復讐」がテーマの人
いろいろある。最後はその聴診器を後背にうまく引き継ぐ。仲のいい男子ともくっつく。

2021年9月19日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年9月19日]
カテゴリ 買って読んだ本

(個人的なメモ)
大人の青春小説という感じ。
青春小説に喪失感はつきものだけど、この作品に登場する大人たちは本当にもういい歳の人たちばっかりなので、喪失感どころか虚無感すらある。
主人公のキャラクターが、壮絶な精神的経験を潜り抜けているわりに透明感があるから、そういう虚無感すらもなんとなく透明で爽やかに感じられるんだけど。

十代や二十代の頃だったら、フィンランドに会いに行った女友達のもどかしい心情とか、最後の数ページの恋人とのやり取りとか、本当にもどかしくて「こんな描き方納得いかない」と思ってただろうな。
でも今この年になると、喪失感と隣り合わせの、ああいうもどかしい、望むものにもう簡単には触れられないような一瞬一瞬こそが実は素晴らしいものだったと思う。

2021年9月17日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年9月17日]

(個人的なメモ)
分かっていることを確認するために借りて読んだようなもの。
前に季刊誌『kotoba』で「孤独のレッスン」というテーマをやっていて、それを思い出した。あと『共食い』の作者の「孤独本」も持っているので、それも思い出した。

タイトル「孤独を生き抜く哲学」、これはどうだろう?
哲学的なところまで深く分け入らなくなるような「孤独」って、本当は限界状況のことだろう。自分一人でしか受け入れざるを得ない苦痛や苦悩を抱えた時だ。

この本は、そこまで踏み込んではいない。ここで書かれているのはSNS時代の、繋がり過多の状況に対置される程度の「孤独」だ。それをポジティブに捉えるためにいろんな哲学者の言葉を引っぱってきている。

(個人的なメモです)
速読という言葉には、ただ速く読むという意味以外のニュアンスがいろいろある。
たくさん読みたい、読んで覚えたい、数をこなしたい、などなど。
では、どういうタイプの本を、上記のどういう読み方で読みたいのか。
漫画なのか、小説なのか、ハウツー本なのか、専門書なのか。
本のタイプとそれを読む目的に合わせて、それぞれふさわしい速読法がある。
そういうことをちゃんと書いている時点で、数ある読書ハウツー本の中でもかなり誠実。

(個人的なメモ)
エッセイ集のようなもの。中には少し論文ぽいのもある。
河合隼雄は『影の現象額』を前に読んだけど、核となる「影」の概念が不明瞭で、なんか文字を追っていても深く理解できず上滑りする感じだった。
だがこのエッセイ集のようなものを読んで少し分かった?気がする。
ユングをちゃんと読まないと理解できないんだろうけど、「影」というのは、物事の裏面とか負の産物とか、そういうものなのかな。

「物語」が、自分自身と世界に折り合いをつけるための接着剤というか潤滑油というか、そういうイメージで位置づけられているのが興味深かった。
木村敏の著作を並行して読んでいるので、主体と環境の間にはこういう意味での「物語」が存在しているのかも知れないと思った。

できれば手元に置いておきたい。

(個人的なメモ)
前半がとても面白かった。
「生きることに意味はあるのか」という問いに対して、よくある模範解答をどんどん挙げていってそれを片っ端から否定していくのがまことにスリリング。
結局、もっともらしいありきたりな回答では答えにならないこの問い。
で、後半になると「親鸞聖人はこの問いに答えを出している。そして答えを見つけたおかげで親鸞聖人は素晴らしい人生を送りました」で終わる。
前半の、論理のスリリングさが後半になると失われ、親鸞聖人の言葉の紹介に終わっているのがとても残念。
「で、生きることの意味ってどういう思考過程を経て見つけるといいの?」と言いたくなる。

カテゴリ 買って読んだ本

(個人的なメモ)
小浜逸郎は、ある時期から「十代の青少年が読んでも分かる易しい哲学の本」をときどき出すようになった。
正直、ぬるい。
もともとこの人は批評家だ。「私たちの日常的なごく当たり前の感覚」を丁寧に拾い上げていき、それを武器にして社会問題や哲学的な問題などに真正面から切り込んでいくという批評スタイルだ。
つまりこの人の思想というのは、何かの問題とがっぷり四つに組んだ時ほど、より一層鮮やかに際立ってくるという特徴がある。あくまでも思想家ではなく批評家なのだ。
で、そうした批評を繰り返しているうちに、いつの間にか「小浜逸郎の思想体系」が組み上がってきた。彼はそれを大学の講義で説明するようになり、『エロス身体論』などが代表的だが、その思想体系により一層磨きをかけるようになった。
そして、その磨き上げた思想体系を、この『人生のトリセツ』のように、易しく読める形にまとめ始めた。
だがやはりこの人は、何かの問題とがっぷり四つに組み合って、いわばその反作用で自らの思想を構築していくスタイルの方が合っていると思う。
彼の批評や思想は、私たちの日常感覚からスタートしているので、結論だけをまとめても退屈になってしまうのだ。どんな問題と取り組んだ結果、その「日常の思想」が輝くようになったのかという批評のプロセスとその結果としての思想表明までの流れが見えないと、この人の思想体系はどうも読んでいてつまらない。スリルがない。
Bzの歌に「敵がいなけりゃ」というタイトルのがあるが、まさにそれである。この人は論敵をやっつけている方がかっこいいのだ。
ただ、思想家であることをやめてほしいと言いたいわけではない。自らの磨き上げた思想体系を武器にして、彼は批評家として今も活躍している。
ただ、今までは時事問題や「現代の」日本の研究者や知識人の批判にとどまっていたのが、最近は思想史上に名を残す哲学者たちにも真正面から批評の刃を振るって切り込むようになった。『日本の七大思想家』『日本語は哲学する言語である』『倫理の起源』などがそうで、彼は批評家として構築した思想体系をさらに批評家として活かしているのである。個人的にはそっち方面でもっと活躍して欲しい。

一方で、彼の近年のMMT絶賛や反ワクチンへの傾斜はほとんど理解できない。彼があれほど大切にしてきた、我々のごく当たり前の日常感覚は、今のところトンデモとしか言いようのない経済理論や陰謀論スレスレの思想と本当に結びつくのだろうか?そこに批評はあるのだろうか?

読書状況 読み終わった
カテゴリ 買って読んだ本

(個人的なメモです)
買ってしまった。高額だったが、本屋に立ち寄ったら見つけて買ってしまった。誘惑に抗えなかった。

カテゴリ 買って読んだ本

なるほどね~と思いながら読んだ。
でも、自分にとって役に立つような使い方は既に実践しているし、それ以外のものは「へー」という感想しか湧かなかった。なんだろうこの感覚は。

かなり役に立っている。
アナログ媒体としての「メモ」を、デジタルに管理して処理するにはどうするか…という問題が、かなりいいところまで解決できる。
データ収集、記録、そして創造という流れが、確かにはかどる。

日記をそのまま文章化した感じで、味もそっけもない。倉山満が伊藤昌哉の文章についても似たようなことを言っていたけど、味気無さはこっちの方が上。

ただ、味気ないとは言っても、当時の政争とかに興味がある人にとってはワクワクするような内容なんだろうな…。僕はまだ勉強中。

でも、加藤の乱と小泉内閣成立までの過程は面白かった。政治とはかくも義理と人情と友情と打算で成り立っているものか。

実験

2014年7月23日

読書状況 読み終わった [2014年7月23日]

読んでみると、意外と普通の刑事ドラマみたいな雰囲気でした。
全共闘時代からの歴史の流れや、当時の社会の空気など、もう少しバックグラウンドに凝って欲しかったかも。

2014年6月22日

読書状況 読み終わった [2014年6月22日]

買うんじゃなかった。まえがきにもある通り、立ち読みだけでも充分でした。
机の周辺を整理、書類をデータ化して整理、仕事を効率的に無駄なくこなせるように整理、ただそれだけの話。
で、そうすることによる効用は何かというと、間の経過をすっとばして「この方法を試した予備校生は成績が上がりました」といきなり結論を述べてくる杜撰さ。全編その調子です。
合間に挿入されている漫画もおかしい。整理術を試したら、なんだか知らないけどいきなり会社からお金がもらえるようになった、と因果関係の証明もないままのストーリーになっていて、めちゃくちゃいい加減な構成です。
それでも前半部の整理術の説明は、それなりに有用なので★2つ。後半は読む価値なし。マジで立ち読みで充分です。書店でこの本を見かけても、その場で流し読みして、それを反面教師として他の本にあたったほうがいいでしょう。

2014年6月22日

読書状況 読み終わった [2014年6月22日]
カテゴリ 買って読んだ本

日本の金融のことを勉強するには、とてもいい本だと思います。
コンパクトで「浅く広く」ではありますが、日本銀行の現状、システム、おおまかな歴史、世界の中での位置づけまでがざっと理解できます。
金融システムの項目なんて、FP試験などでも見かけるような内容なので、そういう知識の補完にも役立ちそう。

2014年2月16日

読書状況 読み終わった [2014年2月16日]

コンパクトな本ですが、かなり広範にわたって気象変動とその原因・結果について説明されています。数字や図表も充実していて勉強になりますね。
環境問題という観点から、地震や津波災害もからめて論じられているのが新鮮。

2014年1月26日

読書状況 読み終わった [2014年1月26日]

うん…何を言っているのかサッパリでした。入門書ではないですね。

2014年1月26日

読書状況 読み終わった [2014年1月26日]

タイトルと内容にちょっとズレがあります。ファンタジーノベルの魅力を語った本というよりも、ファンタジーを含む有名児童文学作品の目録といった感じです。

有名だけど意外と読んでいないような文学作品のあらすじについて、ざっと目を通すことができるので便利な本ではあります。

ただ個人的には、タイトルから、専門家が幻想文学について論じている本だと期待していたのでちょっと予測が外れました。

2014年1月23日

読書状況 読み終わった [2014年1月23日]

実は自分自身が、ある方面で依存症気味なのではないか、と思えてきたので慌てて手に取って読み始めました。

タイトルに「依存症のすべて」と自信たっぷりに書かれているだけあって、確かに依存症についての原因、現状、治療法、予防、最新の動向、そして総論も各論が過不足なく記されている印象を受けました。

しかも文章は平易で極めて読みやすく、イラストや図版も多く用いられていて飽きません。

内容的には、他の依存症関連本をあまり読んだことがないので比較はできませんが、精神論に傾かずに最新の治療の動向をきちんと示してくれていると思います。

2014年1月3日

読書状況 読み終わった [2014年1月3日]

「あくびはどうして伝染するのか」――。まさにこのタイトルに惹かれて手にとって読んでみたのですが、結局タイトルの疑問に対する回答は示されないままでした。
この本では、他にもあくび・笑い・感情的な泣き声・白目……等々、「人間のおかしな行動」(実際には別におかしくもない)を科学的に分析していますが、本当に分析・整理しているだけで、タイトルのような魅力的な謎に回答を示すようなスリリングさは感じませんでした。
地味な科学の本として読んだ方がよさそう。

2014年1月2日

読書状況 読み終わった [2014年1月2日]
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