だんだんと「私」の天然ぶりが可笑しく思えてきた。まさかこんどはゲルマント公爵夫人に愛を感じ始めるとは。そして彼女と知己になるために友人であるサン=ルーを利用しようとは。「私」と彼との友情もまた、一方で情熱的であるがゆえにどこか不気味。
終盤、シャルリュスが意味深な発言を始め、祖母が体調を崩し、にわかにミステリ性を増してきた。おびただしい登場人物が把握できてくるにつれ、がぜん面白くなってきた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・詩
- 感想投稿日 : 2019年1月21日
- 読了日 : 2019年1月25日
- 本棚登録日 : 2019年1月2日
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