失われた時を求めて (4) (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (1993年1月1日発売)
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感想 : 4
5

だんだんと「私」の天然ぶりが可笑しく思えてきた。まさかこんどはゲルマント公爵夫人に愛を感じ始めるとは。そして彼女と知己になるために友人であるサン=ルーを利用しようとは。「私」と彼との友情もまた、一方で情熱的であるがゆえにどこか不気味。

終盤、シャルリュスが意味深な発言を始め、祖母が体調を崩し、にわかにミステリ性を増してきた。おびただしい登場人物が把握できてくるにつれ、がぜん面白くなってきた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・詩
感想投稿日 : 2019年1月21日
読了日 : 2019年1月25日
本棚登録日 : 2019年1月2日

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