知人のおすすめということで読んでみた。
厩戸皇子と蘇我毛人(えみし)との悲恋を描いた物語。
この設定じたいは最高だと思う。よく思いついたな。
でも3巻あたりから飽きてきた。
とはいえ、けっきょく作者は2人を近づけたり引き離したりしたいだけなんだな、と気がついたら、だんだんとその手口のバリエーションを楽しめるようになってきた。
(物語のリズム的には、だいたい、巻の終わりあたりに、2人きりで対面する見せ場が用意してある。)
それにしても、両性具有的に描かれる厩戸皇子の絵が現れるたびにぞっとして(とくにあの目、そして微笑が怖い)、慣れるまでに時間がかかった。
この怖さは、物語の結末とともに頂点に達する(恐怖のメーターの針が振り切った)。冗談抜きでトラウマになりそうな勢いだ。これほどあとにひきずるマンガを読んだことがない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2022年2月16日
- 読了日 : 2022年2月16日
- 本棚登録日 : 2022年2月16日
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