日出処の天子 全7巻 (漫画文庫)

著者 :
  • 白泉社 (2003年9月10日発売)
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本棚登録 : 109
感想 : 20
3

知人のおすすめということで読んでみた。
厩戸皇子と蘇我毛人(えみし)との悲恋を描いた物語。
この設定じたいは最高だと思う。よく思いついたな。

でも3巻あたりから飽きてきた。
とはいえ、けっきょく作者は2人を近づけたり引き離したりしたいだけなんだな、と気がついたら、だんだんとその手口のバリエーションを楽しめるようになってきた。

(物語のリズム的には、だいたい、巻の終わりあたりに、2人きりで対面する見せ場が用意してある。)

それにしても、両性具有的に描かれる厩戸皇子の絵が現れるたびにぞっとして(とくにあの目、そして微笑が怖い)、慣れるまでに時間がかかった。

この怖さは、物語の結末とともに頂点に達する(恐怖のメーターの針が振り切った)。冗談抜きでトラウマになりそうな勢いだ。これほどあとにひきずるマンガを読んだことがない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2022年2月16日
読了日 : 2022年2月16日
本棚登録日 : 2022年2月16日

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