リューベン・オストルンド監督。
パルム・ドール受賞作。前作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でもパルム・ドームを受賞している。
どんな天才かと身構えた。
で実際に観てみたらそんなこんなどうでもいい話が吹っ飛ぶほどに笑える映画だった。
あらゆる階級・人種・社会常識などが次々と反転していく痛快さといったらなかった。
とはいえまあ、観念的でひたすら二項対立的な映画だと言えなくもないが、それらを凌駕する過剰な祝祭性がきっと審査員たちを魅了したのだろう。
いちばんのお気に入りの場面は、嵐の中の豪華客船で、酔っ払った船長とロシアの富豪が船内放送のマイクを使ってクダを巻く場面。
この2人がアホすぎてもう最高だった。しかも詳しくは書かないが船長室以外ではたいへんなグロテスクな騒動が起きている。
突き抜けたアホさに感動して涙ぐんだのはこれが初めてだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月26日
- 読了日 : 2023年9月26日
- 本棚登録日 : 2023年9月26日
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