聖少女 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1019
レビュー : 128
著者 :
qooqoさん 日本の小説   読み終わった 

「悪徳の限りを尽くす」という表現がある。
しかし、悪徳が尽きてしまった後のこころには何が残るのか。

過去に人生の負の側面といえるものを謳歌した「ぼく」は、記憶を失った未紀の存在に吸い寄せられていく。「ぼく」は、過去に「ぼく」と同じ蜜を味わった未紀の残したノートの真相に近づこうとするが……というのがあらすじ。

この小説では美しい比喩を用いて、美学を持って悪事をする人間が丁寧に描かれている。
今でいうところの「厨二病」タイプの人物が数多く登場するが、簡単に型に入れることができるようなものでもなく、「昭和の厨二病すげぇな」と思ってしまった。
とりわけ未紀が魅力的で、彼女の言動の裏を読みながら小説を読み進めるとより楽しめるだろう。

レビュー投稿日
2012年1月1日
読了日
2012年1月1日
本棚登録日
2012年1月1日
3
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