演じるのだ、それが、世界。
シェイクスピアが言ったように、この世は劇場で、私たちは皆役者だ。演じるのを悪いことのように言い、「本当の自分」を探すことが至上の価値のように言われても、それはしんどすぎる。元外交官でフィンランド教材作家の北川達夫氏と、劇作家で演出家の平田オリザ氏の対談。刺激的な話がたくさんとあった。こういう授業を組み立てたい。共感するよりも、(だって他人の感情を自分が理解しようなんておこがましい)「もし自分だったら」と想像する、それが求められること。人は完全にわかりあえない、そこから始めて、だから、お互いの共通点を探るために対話が必要なのだ。あとは、最近ずっと気になっている、民主主義の基本、あなたの意見には賛成できないけれど、あなたがその意見を主張する権利は命をかけて守る、っていうやつ。図書館はそういう場所でありたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
37: 教育
- 感想投稿日 : 2014年10月11日
- 読了日 : 2014年10月10日
- 本棚登録日 : 2014年10月11日
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