読む京都

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  • 本の雑誌社 (2018年3月6日発売)
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感想 : 6
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京都の姿がここにある。

まえがきからして、なるほど京都人が京都を語ろうとしている、とわかる。歓迎されているのか疎まれているのか、値踏みされていることは感じられるけれど、飛び込んでいいのかわからない。キョートランドということばには、なるほどと同意するけれど。全体を読んで、割と辛口かと思った。京都は深い。気軽に足を突っ込んだら危ないのだ。

京都漫画や京都小説の件が面白かった。確かに「京都」とついているものは、「いや、それ、京都って言いたかっただけでは」「地名借りているだけだね」というものがいくつも見られる。でも、それを喜んで読む人もいるんだから、それはそれでいいんじゃない?(と、京都人はきっと微笑みの下で思っているのだろう、多分。)それから、京大や同大出身の作家論。それぞれの混沌。特に推理小説をよく読む人は意味がわかると思う。

くるりの『京都の大学生』という歌が激賞されていたので、聴きたくなった。歌詞を読むだけでも、ああ、ってなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 29: 地理. 地誌. 紀行
感想投稿日 : 2019年3月20日
読了日 : 2019年3月11日
本棚登録日 : 2019年3月20日

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