人間学アカデミーの「存在論」講義の書き下ろしです。
著者は、存在論を他者との情緒的なつながりを西洋哲学が探求不足であるとの視点から論じています。
他者との身体的・情緒的なつながりから存在論を論じ、結婚、家族、国家というつながりに言及していきます。
私の個人的な感想としては、他者とのつばがりから自分の存在論を論じるのは難しいと考えます。
他者とのつながり云々以前に自分はすでに存在しているのですから。
それをいかに言語で表すか、過去の哲学者を悩ませた永遠のテーマだと思います。
そもそも私とは何なのか?
まずはココを定義できないと他者とのつながりは論じられないと思います。
正直、難解な本です。
哲学好きでないと読めません。
新書としてはハードルが高いと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2012年9月28日
- 読了日 : 2012年9月20日
- 本棚登録日 : 2012年9月28日
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