身の上話 (光文社文庫)

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本棚登録 : 967
レビュー : 148
著者 :
r1tchieさん 小説   読み終わった 

ドラマ化もされた佐藤正午によるサスペンス。
物語は主人公ミチルの夫が語る身の上話の体裁をとって進む。平凡な書店員だったはずのミチルがふとしたことで不倫相手の男についていくように東京に出てくる。その時、頼まれていた宝くじが当選したことで、ミチルの人生は少しずつ変わり始める。
ミチルの性格ははっきり言ってそばにいられるとウザい。行動も突拍子もなく、行き当たりばったりな割りに周りに与える影響が大きく、たくさんの人の人生を狂わせてしまう。正直、関わり合いになりたくないと思う。
そんなミチルを妻に迎えた語り手の心情がいかばかりのものだったろうと、それも何となく気になってはいたのだが、そうきたか。しかも、冒頭からの落ち着いた雰囲気の語り手の調子は最後まで乱れることなく、ただ淡々と語られることで、結末に向けた思いの強さを垣間見ることができる。

レビュー投稿日
2014年3月13日
読了日
2014年3月9日
本棚登録日
2014年3月6日
3
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