自分が生きるために、生き物を育て、殺す。
殺すために、生き物を育てる。
それが農業であり、農業のもたらす経済であると実感させる漫画。
どんなに可愛らしい動物でも、家畜として経済性がなければ
飼育する必要がなくなる。家畜は愛現用のペットではない。
家畜が穀潰しでは意味がない。飼育にもコストがかかるからだ。
そのために、農業にも、読み書きそろばんを軸として、
経済や経営、科学や技術が必要になる。
学問やノウハウがなければ、あるいはそれらを支える基盤がなければ
農業を生業として続けられず、自分も家族も、路頭に迷うことになる。
そんなことを、特に考えさせられる巻でした。
家と農業、経営と労働、お金と生活、自分と進路…
いろんな要素がしっかりと生きている。
錬金術師のころから、著者の構想力はすごい!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月30日
- 読了日 : 2013年7月11日
- 本棚登録日 : 2013年7月11日
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