読書状況 いま読んでる
読書状況 いま読んでる

大学生の頃に、この本と出会ったが、なぜか読まずに何年も過ぎ去ってしまった。

SNSの発達により、さまざまな人が議論に触れる頻度が多くなっている。その中で、「それは論理の飛躍だ」「論点のすり替えだ」と言ったような意見が出た際に、何が「飛躍」や「すり替え」なのか分からず置いてけぼりにされることもあるだろう。そんな方におすすめしたいのがこの本である。

相手をうまく誤魔化す詭弁や、声を大にして叫ぶような強弁は、どういった種類があるのか。これらを冷静に分析し、解説している点において、まさしくタイトル通り詭弁論理「学」だと思った。

特に良かったのは、「話す側」の論理、すなわちロジカルシンキングや論理的な話し方だけでなく、「話を聞く側」にも言及している点。
どれだけ筋道立てて話そうとしても、聞かない人がいて、そうしたときは、相手に話させ「つまづきの石を探す」ことが大事だ、と筆者は説く。
正しいことを言えば、相手も納得するだろうと思ってしまうが、相手にも考えがあることは忘れてはいけない。

また、第4章にある、「ワニのパラドックス」が実際に呼び鈴として使われていると、イラスト付きで書いてある箇所は、それまで論理パズルで頭がガチガチになっていたので、拍子抜けして笑ってしまった。

詭弁や強弁は、なくなることはないだろう。著者も述べていたが、使う際は、身近な人や自分の中での言葉遊びに留めたいものだ。

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]

スガリさんの本の感想は斜め上でも、本との向き合い方はまっすぐだ。

読みながら、想像しながら、部屋の配置など本に書いていないことに対しても創造力を膨らませる。重箱の隅を突くような、そんな印象を抱いてしまうが、そうではなく、まっすぐだから気になる。

読書感想文と聞くと、拒否反応を示した学生時代の自分と重ねてみると、もっと前にこの本と出会えればよかった、と感じた。それほどにスガリさんの感想文は自由でいて、どんな話か気になってしまうのだ。

読書感想文とは、本来そういうものではないのだろうか。自分の思ったことをありのままに書いて、それを読んだ人が、どんな本だろう?と実際に手にとる。こうして人と人とが繋がっていく。
しかし、ひとたび名文やら名感想文やらが出てくると、いつしか競争になり、必死になる。
必死になると、自分の言葉じゃないから書けなくなる。だから難しく感じてしまう。

ただ、何でも書いていいわけではない。自由に書いていいということは、他の感想にも自由を認めることが大事。

スガリさんのような、自分の書いた感想文を人に読んでもらって、意見をもらえる、という環境は、少しうらやましい。ただ、スガリさんほどうまくないので、まずはとにかく書き続けようかなと思う。

2019年8月14日

読書状況 読み終わった [2019年8月14日]

なんとなく使う言葉も、意味を取り違えると誤解を招くことが多い。言葉は便利であるが、だからこそ気をつけて使わなければならないときもある。

正しさや基準があると安心できる。国語辞典は、そんな基準と思われるものの一つだ。だからこそ、正しさを支える人にとっての苦労は、計り知れないだろう。

多くの人が使っているから、意味を変えよう。
そんな多数決が許されないのが、用例主義の辞書の世界なのだ。あくまで俗語として取り扱っても、意味をあれやこれやと変えてしまうのは、辞書全体の信頼が揺らいでしまう。

ただ、言葉の揺らぎを先頭に立って見ることができるのも、それを追い続ける辞書編集者ならではなのかもしれない。
それを知ることができるのがこの本の面白さだ。

ちなみに、個人的に気に入っている項目は、「檄を飛ばす」「掬う」「灯台もと暗し」「破天荒」「やおら」。

最後の「辞書編集者の仕事」で気になった一言。
(P407)…コミュニケーションということを優先させるのであれば、元の意味にこだわり続けるよりも、変化に対する柔軟な対応こそ欠かせないのではないだろうか…

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]

「緊張するな」と言われると、意識してつい緊張してしまう。だったら緊張すること以上に意識が向くことをすればいい、というのがこの本の大まかな趣旨だ。

この本が素晴らしいのは、緊張をとる方法が、すぐに効く特効薬ではないところ。特効薬だと効かなかったとき、自分はダメなんじゃないか、と自己否定に陥る。言われたことを実行して、すぐうまくいくなんて、天才肌な人はごく僅か。そういう人の言うことを鵜呑みにして、自分でもできると思い込むから、失敗するのだ。

質よりも量。そして、焦らない。
大切なのは、繰り返し、続けること。本の言葉を借りれば、「3歩進んで、2歩下がる」勇気。

2019年8月14日

読書状況 読み終わった [2019年8月14日]

休日前の夜に思い切って購入し、1日で一気に読みきった。

人の悩みには冷静なのに、いざ自分の悩みになると、答えそのものをつい求めたがる。そんな占い師の主人公に思わず共感。

正しいことを言うことも必要だけど、相手の背中をそっと押してあげるのがアドバイス。

そんな大切なことをふわっとした気持ちで知ることができる、いい本だと思う。

2019年8月3日

読書状況 読み終わった [2019年8月3日]
読書状況 読みたい

本屋は新しい発見があるから好きだ。
オンラインでは、基本的におすすめの本や人気の本しか掲載されないが、ジャンルや興味を飛び越えてパッと目につくのは本屋の魅力であり、新しい発見は、それは日々生活していく上での楽しみである。
そんな毎日をより豊かに過ごすヒントになるのがこの本だ。この本も、たまたま本屋で見つけた。
気になったページを折り曲げていたら、ドッグイヤーだらけになったが、この本の中で特にいいと思ったのが、「44 前向きがダメなら、後ろ向きに生きてみる」だ。
やる気が起こらないときに、ブランクの乗り越え方、やる気を出す方法など「前向きの努力」は常に推奨されている。
ただ、著者は、車が方向転換したり、駐車するには後ろにも進まないといけない。それと同じで、人間も何もしたくないという、「後ろ向きの努力」もあっていいはず、と説く。
ここに私はものすごく動かされた。
うまくいかないときには何かをしなければ、とつい思いがちだが、そうではなく、「今は後ろ向きに努力している」という呪文を唱えることで、心に少し余裕が持てる。
「気持ちのシフトレバー」をうまく使いこなすことが、前に進むための原動力になるのだ。

2019年7月27日

読書状況 読み終わった [2019年7月25日]

何となく思ったことを言っただけなのに、相手の心を深く傷つけることは、知らず識らずのうちに起こっている。
無意識にかどうかはともかく、そんな「余計な一言」は、人間関係を破壊してしまうのだ。
しかしながら、それを気にしてばかりいては、会話は弾まない。どうすればいいのだろう。そのヒントになるのがこの本だ。
この本から一貫して読み取れるメッセージは、相手の話を"ちゃんと"聞くことの大切さだ。
余計なことを言ってしまうのは、実は相手のことを全く考えていないからであり、そうなってしまうのは会話が"浅い"から。"深い"会話をするには、相手の言葉の奥にあるメッセージを読み取ることが必要だ。
用意したことを言うのでなく、頭を真っ白にして相手の話を聞く。そうすれば何を言えばいいか考えなくとも自然と出てくる。
「言いたいこと」が優先しすぎて、相手の話を遮ってないだろうか。そんなときこそ、「余計な一言」が顔をのぞかせているのだ。

2019年7月25日

読書状況 読み終わった [2019年7月25日]

絵画の美しさは、人によって感じ方が違うと思います。
自分が感じたことを伝えようとすると、つい、私は感情に知識を加えようとしてしまいます。

「違う、ちがう。それは『感じた』ことじゃないだろう。それは君の頭で『考えた』ことだ。君の心は、目は、どう感じたんだ?」
どんな絵か、ではなく、目や心でどう感じたか。冒頭でこう言い放った田代の言葉は、先月読んだ『リーチ先生 (原田マハ著)』の、バーナード・リーチの言葉に通じるものがあるように感じました。
きっと巻末の参考文献だけでなく、ものすごい量の専門書を読まれていると思います。専門知識を持ってしまうと、色眼鏡で見てしまう自分がいて、だからこそ、言葉に重さが乗って、心に響くんです。
知識も大事ですが、時にはそっとしまっておく。そんな「引き出し」を持っておきたいものです。

今まで、完成品としての絵しかみることができませんでしたが、いつ、どこで描かれたのかなど、絵を通して見えてくるものがあり、それぞれの人間のドラマがある。それらに興味を持ってみることも、鑑賞することの一つなんですね。

ちょうど展示中の「松方コレクション」。この本を片手に、新幹線に揺られながら、上野まで行ってみようと思います。

2019年8月10日

読書状況 読み終わった [2019年8月10日]
読書状況 読みたい
ツイートする