リーチ先生 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2019年6月21日発売)
4.12
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本棚登録 : 2795
感想 : 146
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読む前は陶芸に関して全く興味が湧かなかったが、このタイトルと、「好いものは好い。」という本の帯に書いてある表現に惹かれ、購入。
知らないジャンルで、また、ページ数も500を超えているのにも関わらず、あっという間に読み終えてしまったほど、引き込まれる内容だった。
印象に残ったのは、やはり「西洋であろうと、日本であろうと、好いものは、好い。」という台詞。
作者が有名な人だから、この作品は素晴らしいだとか、つい、作品そのものでなく、人や文化を評価してしまいがちであるが、実はそうではない。作品そのものを正しく評価することが、大切なのだと感じた。
また、「好い」と思ったものには、頭で理由を考えようとするが、ときには感覚的に捉えてみること、なんとなくいいな、と思えるセンスやオリジナリティを磨いていくことが重要である。
それらが一言でギュッと詰まった、この表現は、シンプルで「好い」と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月3日
読了日 : 2019年7月3日
本棚登録日 : 2019年7月2日

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