山口百恵さんがこのような本を書いていたとは、全く知らなかった。
21歳かぁ…、若さを感じながら、多感な女性だったのだなと感じつつ、21歳にもなれば、真剣に自分の人生を振り返ればこのような思いが誰しもあるのかもな、とか思ったりした。
とにかく、一冊丸ごとポエムのような文章に、妙に惹かれた。
山口百恵さんが引退した頃、わたしはまだ生を受けておらず、そんなわたしでもリアルタイムに知っているような伝説感を持った人。
実家が山口百恵さんのご自宅と同じ場所にあり、駅を通るたびにふと頭を過ぎった。それだけの存在感のある人。
この本を書いたというのは、『自分を切り捨てる作業』だと。
結婚を前に、記憶を確認するとともに、過去を切り捨てていく作業をし、新しい運命を生きると。
そしてそれは、苦痛を伴う作業だった、自分が最も知りたくなかった自分の醜さをも、自らの手で暴くことだった、と振り返っている。
人は、ある人にはあるのだろう、そんな時期が。
今、わたしが向き合おうとしているのが、同じような作業であるだけに、運命めいたものを感じてしまった。
ブックオフでざっと見をしていて、ふと手に取っただけなのに…
しばらく、本棚にいてもらおうと思っています。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年10月2日
- 読了日 : 2017年10月2日
- 本棚登録日 : 2017年10月1日
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