無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)

著者 :
  • 幻冬舎 (2008年9月1日発売)
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痛い!

読みながら、痛い、痛い、それどころじゃない痛さを感じる!

刑法第39条
1.心神喪失者の行為は、罰しない。
2.心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%88%91%E6%B3%95%E7%AC%AC39%E6%9D%A1

なるほど、心神喪失とは当然ながら人の判断によって、なされるわけだ。となると、これはかなり難しいことだろう。

人の気持ちは、1日の中でも浮き沈みが有り、血が上った状態の場合をどのように判断するのだろう。

が、この本の中には、人を外見から見て病状などを見極めることができる医者が2名登場する。

1名は未来の希望をもたず、患者のために働く町医者。もう1人は、自分の考えを元に、どんどん手広く医療界を羽ばたく医院長。

果たしてその2人の運命は。

ああ、しかし、痛い、痛すぎる。私には、痛覚があるが、痛みを感じない病気があることを知り、それにも恐れ入ってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年11月21日
読了日 : 2016年11月18日
本棚登録日 : 2016年11月20日

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