アメリカでツインタワーが崩落したのが遠い昔のような気がする。その後、益々、ISILに象徴されるように、世界はテロに怯えるようになった。これらは宗教や格差、聖地を巡っての歴史的背景が原因となっている。アメリカが何故襲われたか?いや、では、アメリカが他国に何をしたかが理解できているだろうか。
スーゾン・ソンタグがこのテロに対する米国大統領の発言を批判し、テロリストの人権を認めるような発言をした事で、論壇から痛烈な反撃を受けた。しかし、彼女の批判は公平であり、物事の二面性を正しく理解しようとされていた。
その事をより深く理解するためにも、本著は有効である。テロリストは、その人たちから見れば、愛の戦士とも言えるのだ。死を賭して、戦わねばならぬ事態に目を向けねばならぬという事だ。自分で書いていてその通りなのだが、じゃあ、家族がテロルにやられたら?憎しみは終わらないのかも知れない。
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- 感想投稿日 : 2016年12月28日
- 読了日 : 2016年12月28日
- 本棚登録日 : 2016年12月28日
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