天下人の茶

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年12月5日発売)
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本棚登録 : 382
感想 : 69
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個人的に、安土桃山時代にはこれまであんまり興味を持ったことがなくて、ここに登場する、牧村兵部、瀬田掃部、古田織部、細川忠興といった人物たちにも馴染みがなかった。
そもそも、千利休という人物についても然程のイメージを持ったことがない。

そういえば、自分が学生だった頃、利休ブームみたいな時期があったな。
映画が幾つか作られたりして。
あれは没後400年とかだったのだろうか。

そういう身からすると、本作は新鮮だった。
利休のミステリアスな存在感、茶の湯という文化に時の権力者たちが狂わされていく様が、よく表現されているように思う。
この時代に馴染みのある人から見ると、ややステロタイプなのかもしれないが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年1月6日
読了日 : 2016年4月13日
本棚登録日 : 2019年1月6日

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