読書状況 読み終わった [2016年2月2日]

内容(「BOOK」データベースより)
2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される。博士論文のテーマ「ノックスの十戒」第5項が、史上初の双方向タイムトラベル成功に重要な役割を担う可能性があるというのだ。その理由を探るべく、実験に参加させられた彼が見たものとは―。表題作「ノックス・マシン」、名探偵の相棒たちが暗躍する「引き立て役倶楽部の陰謀」などを含む中篇集。

ノックス・マシン、SFを読みなれない人間からすると非常に難しい文章だった。が、読み終わった後、ミステリ的にはとてもさっぱりしたシンプルなものだった。
引き立て役倶楽部の陰謀、これもタイトルを見て思い描いていたものとは違い、メタ要素が絡み合い気軽には読めない重厚なものだった。ワトソンはパロディで主役として書かれると、すこし残念な感じになることが多いのはなぜだろうか。
エラリー・クイーンの国名シリーズをまた読み返してみたくなった。

2016年2月1日

読書状況 読み終わった [2016年2月1日]
カテゴリ SF

1作目の「Aカップの男たち」・・・
あの銀色が夢にまで出てきたよ、トホホ。
なんだか本当に気持ちが安らぐ、脱力系(といっても推理は本格)短編集。

2010年10月25日

読書状況 読み終わった [2010年10月25日]
カテゴリ ミステリ
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十角館の殺人。
私が本好きになったのも、ミステリ好きになったのもこの1冊からでした。それなのでもの凄く思い入れがあり懐かしい作品。
もっとも最初に読んだのは小学生の頃だったので、たぶんぜんぜん動機などの詳細なところはわかっていなかったと思う。
手品と同じような感じで、オーなんだかすごい、というような・・・。
今回は3回目の再読になるが、犯人もトリックもわかっているので、その分じっくりと物語自体を楽しめた。
もう綾辻の書く犯人はみんなどっかしら一途すぎてたまりません。
絶対日々の生活疲れるよ。と自分もそうですが。
そしてあとがきでは小野さんの話も出てきたりして、結構昔からのつきあいだったんだ、と驚いたり。
自分がこの作品を読んで、エラリーやカーを読んでみたりするように、最近の本格ミステリを読んで、綾辻や法月を読むようになる人が出てくるのかなあと思うと感慨深い。

2010年10月25日

読書状況 読み終わった [2010年10月25日]
カテゴリ ミステリ
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超高額の時給につられて集まった12人の男女。だが彼らを待っていたのは、参加者同士に殺人をけしかける犯人当てゲームだった・・・。

クローズドサークルの館モノ。明確な理由もわからず、館に閉じ込められた人たちが殺し合いをさせられる、といった点ではバトルロワイヤル系に似ている。どんどん人が死んでいくが、緊張感は全くない推理ゲームのような・・・。最近のはやりなんでしょうか。ミステリファンとしてはメモランダムが結構楽しめた。

2010年10月2日

読書状況 読み終わった [2010年10月2日]
カテゴリ ミステリ
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ゴトン、ゴトンと三連の水車が動き続ける館、白い仮面をつけた館の主、塔に幽閉された美少女、回廊に飾られた幻想的な絵画、「幻影群像」という幻の絵・・・。

完璧な設定。本格ミステリでかつその様式美で幻想をかねそなえた小説。新装改訂版で再読なんだけれど、自分の読書遍歴が本格ミステリから幻想小説寄りになっていった原点は、もしかしたらこの作品にあったのかもしれない。というより綾辻行人という作家そのものにあったのかもしれない。

有栖川有栖の解説にも書いてあるが(これがまたすごい。ミステリジョッキーや新本格謎会、その他座談会をいくつも読んでいるが、綾辻と有栖川は永遠のライバルであり良きパートナーでもあるんだなあ、と改めて思った。)綾辻行人にとっての本格とは、つまり「雰囲気」だと。まさにこの作品がその裏打ちとなっている。新本格ムーブメントがひと段落ついてその後、本格はトリック重視派とイリュージョン・カオス派(清涼院や舞城か?)に分かれていったが、幻想的あるいは様式美を持った作品は少ない。ある意味、異様な館で起こる殺人事件なんてものは前時代的で手あかにまみれた設定なのかもしれない。金田一少年やコナン君が大ブームになって、あれはあれで読んでいておもしろいところもあるけどなんというか手品を見せた後にタネを明かして、なーんだそうだったのか、で終わってしまいもったいない感じがする。それは漫画と小説というメディアの違いかもしれないが、綾辻行人の館には雰囲気がある。全体を暗雲のように包み込む陰鬱な雰囲気。登場人物たちが館に到着したときや事件前にくつろぐひととき(これがまたファンにはたまらない。この水車館でもあるが、実際にこんな館があって観光客として泊まれるならこれほど魅力的な事はない。もちろん殺人なしで!)や館内見取図を眺めながら目には見えない館を空想したり・・・。

そんな館の雰囲気を堪能できる館シリーズ。これからぞくぞく出るであろう新装改訂版が、綾辻行人の新刊並みに楽しみだ。

2010年5月16日

読書状況 読み終わった [2010年5月16日]
カテゴリ ミステリ
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スタンリイ・エリンの短編集。
ミステリ風味のある短編で、題材やとっかかりの謎がどれも魅力的。そして最終的にはキッチリとオチがついている。正直言うと最初の「ブレッシントン計画」は、はじめに読んだときはいまいちでこんなものかと思ったが、読んだ後に回想してみると良さがじわじわと伝わってくる。いわゆるスルメ的作品。
「不当な疑惑」はここではなにも書けないけど傑作中の傑作。
その他、自宅で暴行を受けた温室育ちの若妻にさらに降りかかる悲劇「いつまでもねんねえじゃいられない」や生き馬の眼を抜く社会で働く心構え(?)を書いた「七つの大徳」など。
どれもこれもテーマの取り上げ方がおもしろくてうなる。
しかし、どうも翻訳が古いかな。ねんねえって・・・(笑)

2010年5月14日

読書状況 読み終わった [2010年5月14日]
カテゴリ ミステリ

場面は暗い密室で幼少時代の幻想的な思い出を、病弱だったマシューが優しく利発的な姉に囁くところから始まる。

怪作!素晴らしい幻想小説。読み終わった直後も、しばらくしてからもがひたひたと感じられる余韻に鳥肌が立つ。永遠に続くかと思われた幼い頃の理想郷がそれはもう見事に崩れていく。
哀しすぎて抱きしめたくなるような小説。そして究極の姉萌え小説でもある。

2010年3月25日

読書状況 読み終わった [2010年3月25日]
カテゴリ 幻想小説

まず、何といっても本格推理なんだけど、殺された死体が甦るという設定がぶっ飛んでる。ただ、そのぶっ飛んだ設定の中でも、ディクスン・カーばりのドタバタ悲劇や警官や探偵の活躍があって、本格推理小説のひとつの形にはなっている。そして死という現象に苦悩するパンク探偵。霊園を舞台にしていることもあり、死へのおもいが全体にのしかかるような作品。でも、ちと長い。

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った! この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか? 自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、果たして肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるか?

2010年1月21日

読書状況 読み終わった [2010年1月21日]
カテゴリ ミステリ

待望の綾辻行人の新刊。ジャンルとしては日本のゴーストストーリーで、題名からも映画の「アザーズ」が連想される。郊外の中学に転校してきた主人公は不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれるが、クラスの雰囲気に違和感を感じる。そんな日々の中で凄惨な事件が起きて・・・。
ホラー+ミステリの見事な融合で、特に見えてはいけないものに対する描写なんてもう鳥肌全開もの。映像でシックスセンスやアザーズなどでハッとするような場面があるが、小説でこれほどまでの怖さが出せるなんて。あと、綾辻ファンにはお約束のあの人まで出しちゃって。最後はきっちり騙されました。読み終えた後の余韻がたまらない作品。

2009年12月31日

読書状況 読み終わった [2009年12月31日]
カテゴリ ミステリ
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表題作、「動機、そして沈黙」のほぼ会話文から成り立つ推理論議でだんだん筆の乗ってくる感じが、これこそ西澤保彦の醍醐味!と感じられて引き込まれる。あとがきにもあるが、ノンシリーズの、特にロジック色が薄く怪奇的なものが詰まった短編集。しかしフェチとエロは欠かさないわけね、西澤さん。表題作で、日記を単語の羅列で毎日欠かさずつける、という主人公のスタイルがなかなか気に入った。これは後で見返すと楽しそう。

【紹介】
絶対、「あとがき」から読まないで下さい!西澤的、殺意のスイッチ。エロティシズム、フェティシズム、ロジック―ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品集。特別書き下ろし中篇「動機、そして沈黙」収録。

2009年11月15日

読書状況 読み終わった [2009年11月15日]
カテゴリ ミステリ

心酔している作家が、長年の沈黙を破って出した新作はたとえどんな出来だろうと称賛せずにはいられない。そんな一文が好き。

2009年11月15日

読書状況 読み終わった [2009年11月15日]
カテゴリ ミステリ

ノンシリーズ物の短編集。
有栖川の長編も好きだけど、この短編集のように軽く読める作品も良い。長編、短編ともに好きな作家です。

2009年11月8日

読書状況 読み終わった [2009年11月8日]
カテゴリ ミステリ

全体的に霧のもやがかかったような幻想的で多彩な作風。そして女流作家とは思えない骨太な文章。とにかく情景描写がきれいで、「鳥」は映画よりなお現実に迫るような不気味さ。その他も不倫小説「写真家」や哀愁漂うラブストーリー「恋人」、山に魅入られた人々の行く末を描いた「モンテ・ヴィリタ」、サスペンス風味な「動機」などどれをとっても外れなし。多彩すぎる。デュ・モーリアは何人いるんだ?

2009年10月30日

読書状況 読み終わった [2009年10月30日]
カテゴリ 幻想小説

少しばかり多い借金を作ってしまったレイ・フレック。彼があがけばあがくほど事態は最悪の方向へ向かっていく・・・。一方、街ではpsycho(痴漢)と呼ばれる殺人犯が徘徊していた・・・。
 結構ひどい人間レイがどんどん深みにはまっていくさまが目に見えるようです。行動を起こすときにはベストな考えでやってるんですが、それが悪循環に悪循環を重ねる。彼の作品ではいつも筋書き、プロットのすごさを感じます。psychoで「痴漢」って訳はどうかとおもいますが・・・、時代なんですねぇ。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ

コナン・ドイル原作のシャーロックホームズ冒険譚「バスカビル家の犬」を、ハードボイルドなどで有名な作家、大沢在昌が愉快に翻訳。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ
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 さびれた無人島に慰安旅行としゃれこんだ喫茶店"北斎屋"の一行。この怪しくさびしい島で、ひとり減り、ふたり減り・・・。そして、なにかが、狂う。
 読んだあと、喪失感がおそってくる1冊。この世界観、さっぱりしすぎる文章、小説に引き込まれるということはなく、しかし鳥瞰したまま目が離せなくなる・・・というような。
こういう話の展開とか後味とか、結構好きです。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ 幻想小説

 コナン・ドイルが生み出した名探偵ホームズを主人公としたパロディ・パスティーシュ小説の1つ。ワトスン博士がさまざまな理由により公開しなかった手記が見つかった、という形で展開される短編集。スマートなホームズが颯爽と事件を解決する姿が描かれており、どちらかというと"おとなしい"ホームズ。贋作ホームズは、中世のイギリスをホームズを通して表現されることも魅力の1つです。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ

 事件は(名)探偵が銃で撃たれている間に起こった。衆人環視の密室で被害者は殺害され、犯人は消えた。前作から引き続き登場する2人のダメ刑事、鵜飼・戸村の探偵コンビが活躍するシリーズ第2弾。
 あいかわらずのコメディタッチな作品。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ
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 昭和51年6月、福岡県飯塚市で一家四人が惨殺されるという悲惨な事件が起きた。犯人として逮捕された秋好英明は犯行を一度は認めるがその後証言を変え、四人のうち三人の殺害を否認。しかし曖昧な証人、被告の証拠提出、捜査請求などを抱えたまま法廷は死刑判決を出す。ミステリ作家・島田荘司が昭和の事件のノンフィクションを書く。現在、秋好英明は再審請求中である。
 秋好英明の生涯を追いながら、戦後の過酷な日本人の生活や高度経済成長の時代を描きだす。また世間体を守るために団結して闘う家族、個人の意見の弱さなどをうったえています。事件の内容は非常に重く、その背景には戦前の日本人気質が見え隠れするようす。そして島田荘司は上手い。読者をどちらに感情移入させるかなんてお手の物ですね。人間関係におけるトラブルがデスペレートした悲惨さを読むことができる。大作。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ
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 さりげなくターゲットに接近しなにごともなかったかのように殺していく幻の女。彼女の名前は誰も知らず、ただ黒いドレスを着ていたことだけが手がかりだった。彼女の目的はいったい・・・。
 コーネル・ウールリッチお得意のサスペンス。彼の作品「黒い天使」でも女の執念やそれにあてられる被害者たちの転がり落ちるような運命を描いていますが、今作「黒衣の花嫁」はさらに上を行く悲劇。作品としては後半だれ気味ではありますが、終盤の落ち込みは読んでいても暗くなります。しかしコーネル・ウールリッチの作品にでてくる主人公(男)は幸せモンですな。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ サスペンス

 アルツハイマー病と診断された妻を殺害し自首してきた警察官・梶聡一郎。動機やその経過は明らかにするが、殺害から自首までの2日間の行動だけは決して語ろうとはしない。完全に落ちない、半落ち―。梶の、この2日間に秘められた想いとは・・・。
 映画化などで話題になった半落ち。警察小説ではあるが、その焦点は華やかに犯人を挙げる刑事たちではなく、その後ろで警察組織を支える管理部の人々。犯人の逮捕後、警察・記者・検察・弁護人・裁判官・刑務官などの間にわだかまる感情や空気を、それぞれの視点から梶聡一郎の事件を追っていく。お互いの関係や取引などが生々しく、まるでドキュメンタリーのような小説。しかし、梶が自首した理由、2日間の行動を黙秘する理由。悟りを開いたような人間は、なるほど、澄んだ目になるのだろうか。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ
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もう一人の自分が暗躍し、その影を追い続ける主婦。自分を弾いたはずのトラックを消滅させてしまった画家。妻に、あなたは1週間前に死んだはずだ、と告げられた葬儀屋。気がついたら妻が別人になっていた外科医。4つの奇妙な狂気から浮かびあがる、うつしよの幻想。幻想が、ある焦点へ収束し、一つの形が創られるとき、真犯人の狡知が明らかになる。
 4つの出来事はまさに狂気が生み出したとでも言うべき代物。この小説は序章・第1部・第2部・終章の4部構成ですが、第1部の終わりまでが延々と幻想的な内容で綴られます。その間に、物語の視点は4つの話を転々とし、眩暈がするよう。ここまで奇妙なことが論理的に説明することが出来るのか、と不安になるほど。それが2部と終章で明かされる構図になっています。まったく、不気味悪い小説でした。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ サスペンス

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
カテゴリ ミステリ
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