自壊する官邸 「一強」の落とし穴 (朝日新書824)

  • 朝日新聞出版 (2021年7月13日発売)
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感想 : 11
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朝日新聞で連載されていた気がするが、全部を読んではいなかったので、書籍化されたものを読んでみた。
第二次安倍政権に対する評価は色々あろうが、この間、全般的には、経済成長が続き株価も上がり、何となくこれでいいのではないかという気分があった。他方、官邸官僚の跋扈、政治と行政、もっと言えば、官邸と省庁との力関係が一方的になり、官邸の意向を気にするヒラメ役人が増えたし、そういう人が出世するようになったようにも見える。かつての族議員が跋扈し政官財のトライアングルが力を持った時代が良かったかと言えば疑問だが、官邸一強の歪みが出てきており、それが現在の閉塞感につながっているような気がしてならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月9日
読了日 : 2021年8月9日
本棚登録日 : 2021年8月9日

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