男と女、老人とアラファー、看護師といった舞台仕立てがいかにも藤岡陽子らしい。それにしても、藤岡陽子が1つの作品に、こんなにも多くの邪悪な人々を描いたのには驚かされた。しかも、理不尽なまでの邪悪な人々を。もちろん、主人公は、このような邪悪な人々に裏切られ、傷つけられ、絶望し、しかし、そこから自分や過去を見つめ直して、再び立ち上がって自分の道を歩んでいくという善良な人たちなのだが。
主人公たちを支える芳川弁護士、その弁護士事務所の事務員の沢井涼子といった脇役たちも光っている。
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- 感想投稿日 : 2015年7月25日
- 読了日 : 2015年7月25日
- 本棚登録日 : 2015年7月25日
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