崩壊の一歩手前に迄追い込まれた、世界金融危機についての分析で、メインはもちろんアメリカ金融市場。
米国財務省やグリーンスパン元FRB議長、そして元FRB議長であるバーナンキ氏が取った金融政策がいかに間違っていたのかを繰り返し力説していたのが印象的でした。
あと、オバマ現大統領が着手している金融改革についても、ウォール街のロビイスト達に骨抜きにされてしまい、非常にガッカリな内容であるとして苦言を呈している点も。
本書でもそうなのですが、色々な経済や金融関連の本を読んでいると、「自由化」や「規制緩和」など、一見良いものに思えることも、決して無条件に良いというのではないということ。自国の経済を発展・成長させ、自国民の雇用と守るためには、かえって適切な形での規制が必要なのであることが分かりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2011年11月19日
- 読了日 : 2011年6月19日
- 本棚登録日 : 2011年11月19日
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