教師格差―ダメ教師はなぜ増えるのか (角川oneテーマ21)

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著者 :
rashitaさん 本・雑誌   読み終わった 

教育評論家としてメディアでも有名な尾木直樹氏の著作。

教育崩壊を教師崩壊と捉え直し、教師が直面する問題を考える。

現行の教育制度における「教師」の役割は様々。日本は諸外国に比べるとその辺が特殊な形。

教師というものの世間的なイメージが崩れている。不徳な教師の起こす事件がメディアで報道されるたびに、世間一般の教師像というものがどんどんと落ち込む。もちろん教師自身もそのようなモデルをある程度認識し、自らその枠の中に入ってしまう可能性もある。

この本の中で指摘されている人間力と呼ばれているものは単に「新社会人」がもつ経験不足、が原因なものもある。少なくとも新人の教員は他の社会人一年生と比べて著しく劣っているとは思えない。

しかし外圧が低ければそのまま中年、ベテラン教師になってしまう可能性はある。学校同士の競争化を促す意見の正当性はこの辺にあるだろう。

著者は「生徒に合わせた授業が必要」と説く。しかし現実的に時間が絶対的に足りないだろう。一つのクラスにメインで授業をする人間と、事務的サポートをする副担任が絶対的に必要になってくるとおもう。

あと、教師力を維持するために優秀な人を集める事が必要とも説く。しかし「優秀」な人間よりも「やる気」のある人間の方が必要ではないか。頭が良くてもそれがそのまま人を教えるのが上手い、適切であるとは言えない。恵まれた職場だから教師になるというのはやはり「サラリーマン教師」を増やす原因になると思う。
もちろん、現状の制度が良いというわけではない。

レビュー投稿日
2018年10月9日
読了日
-
本棚登録日
2018年10月9日
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