
知的な人は柔軟である。とp184の見出しにある。
私の周りを見渡しても確かにそれは頷ける。知識を持っているだけの人は大体自分の「意見」に固執する。しかし、「知的」な人は反論を受けると、新しい考えを生み出すために自分の「意見」を踏み台士にて思考を進めていく。
そこにはまるで「新しい意見をくれてありがとう」「面白い否定をしてくれてありがとう」という雰囲気が漂っている。
もちろん、こういう人と会話をするのは、実に楽しい。
本書は柔軟まさにそういった知的さを確保するための勉強法の例示である。
知識を確保するだけの勉強法から、思考法を身に付けるための勉強法へのステップアップ。そして学ぶことを一生の「楽しみ」にしていくための心構えが紹介されている。
以下p188より引用
そして、「これだ!」と悟ったら、それを得意ワザになるまで徹底するのがポイントです。世の中に「いい方法」は山ほどあります。
しかし、それが自分のワザになっていなければ意味がありません。丸暗記が得意な人はそれを拡大してワザにすればいいし、ノートが性に合うならそれを武器にすればいい。人との対話を方法化してもいい。
引用おわり
自分のワザを作るというのはこれからもっと重要になっていくだろう。
- レビュー投稿日
- 2018年10月9日
- 読了日
- 2009年12月27日
- 本棚登録日
- 2018年10月9日
『地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)』のレビューへのコメント
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